宿儺「そう固くなるな。楽にしろ」
五条「お言葉に甘えて〜」
宿儺「貴様には許可していない」
あなた「…楽にしてって言われても領域内やし、油断できひんの」
宿儺「何、安心しろ。殺しはしない。オマエは愛い奴だ」
あなた「さっきから気になるんやけど、うちと宿儺さんってさっき会うたばっかりやん?うち一目惚れでもされたん?」
宿儺「まさか本当に覚えていないとはな…」
あなた「心外…みたいな顔やめてもろてええですか…」
宿儺「貴様は何か知っているようだが」
五条「いや〜、こんなことすっかり忘れてたよ」
あなた「悟くんなんか知ってるん?」
五条「絹姫ってのはあなたの御先祖様。その絹姫は宿儺が唯一愛した女」
あなた「それとうちになんの関係があるん?」
五条「もっと詳しく話したいけど宿儺の領域の中じゃねぇ…ね、出してよ」
宿儺「……娘、最後に問う。この着物に見覚えはないか」
あなた「あらへん……そやけどなんか、懐かしい感じはあるかもしれへん」
宿儺「そうか。良い、戻れ」
あなた「どうしたら…」
五条「あなた、目つぶってな」
あなた「うん……」
悟くんも宿儺さんも何が言いたいのかさっぱりやった
五条「開けていいよ」
あなた「ん…おぉ、戻れた」
釘崎「無事みたいで良かったわ」
伏黒「領域内で何話してたんですか」
五条「恵たちにはまだ教えられないかな~」
伏黒「そうですか」
五条「あなたは色々話したいことあるからついてきて」
あなた「どこに?」
五条「呪具保管庫」
あなた「また何でそないなとこに…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。