カルパッチョくんいますか?
え!?あなた・フェリーチェ様!
様付けしなくていいよ、せめて先輩にして
どうしたの…あなた
ちょっとお願いがあって来たの
場所変えてもいい?
うん。
で?お願いって何、あなた
あ、そうだった
この辺りの森に特別薬草があるからほしいんだけど…
危ないから誰か連れて行けって言われてて…カルパッチョくん一緒に来ない?
何で僕?
他の神覚者でもよかったんじゃない?
うん、研究の知識があるツララさんでもでもよかったんだかど寒そうだし…
他の神覚者の皆さんは忙しそうだし…カルパッチョくん強いから…かな
…ッ///
カルパッチョは胸が熱くなった。
あ、忙しかったらいいんだよ?
大丈夫…今から行くの?
うん。
分かった、準備してくる
魔物に出くわした時はどうしようかと思ったけどやっぱりカルパッチョくん強かったね
別に…刺しただけだし
うん…そうだね
そもそもマスターケインに選ばれること自体凄いことなんだよ
カルパッチョくん自信なさすぎ、もっと自信持って…ね?
うん…
カルパッチョくんと薬草は無事回収。
魔物やら何やらに遭遇したが全部カルパッチョくんが倒してくれた、控えめに言って凄くカッコよかった。
今はたまたま見つけた花畑でランチ中、サンドイッチ美味しい…魔法局の食堂のご飯は美味しい。
カルパッチョくん…?
あなた…覚えてる?
ん?
僕はあなたに告白?したよ
告白…?
絶対にあなたを堕とすから…覚悟しててね
……ッ/////
薬草で頭いっぱいで覚えていなかった…
顔が熱くなるのが分かる。
やっぱり…忘れてたんだ
ごめん…薬草で頭いっぱいで…
まぁあなたらしいか…
いつも見てたし…
え、いつも…?
あ…別に
……(気にしないでおこう)
⚠カルパッチョはあなたが好き過ぎるあまりストーカー行為を繰り返していた。
ごめんね…忘、れて…
別にいいよ…でも…
トサッ
カルパッチョくんに押し倒された。
甘い花の香りが鼻をくすぐる。
ちょっと…悲しかったからお仕置きね
え…何するつも…り…
ちゅ…
目元に薄っすら暖かみを感じた。
今日はこれで許してあげる。
次はここにしてもらうからねトントン
カルパッチョくんは少し笑って自分の唇を人差し指で軽く叩いた。
あ…ぁ…////
さ、帰るよ
あ、う、うん…
そう言って私の手を引くカルパッチョくんの背中は見られるけど…
暫く顔を見られる気がしない…/////
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。