🐱「レトさんって®️でしょ」
俺は、最悪なことを聞いてしまった。
絶対に聞いたらレトさんが傷つくと分かっていたのに。
🦀「…。えっ?」
案の定レトさんは混乱しているようだ。
何でバレた?たぶんそう考えている。
ただでさえ混乱しているレトさんに、もっと最悪なことをした。
🐱「違うなら今からマスク取ってジュース飲んで?」
そうレトさんに言ってしまった。
レトさんは絶望した顔をしていた。
ちがう。そんな顔、してほしいわけじゃない。
今まで黙っていたけど、今なら言える。
®️は俺の好きな人だった。
以前レトさんに言ったときは、®️は俺の好きな人だって言ったらレトさんはキモがるかもしれない。そう思って、親友っていうことにした。
でもその言った相手が本人だなんて。
しかも、そのことを隠して俺らと仲良くしていたなんて。
はじめ、レトさんが®️だって知ったときは驚いたけど後から怒りが込み上げてきた。
なんで黙って俺らと仲良くしたんだよ。なんでもっと早く言わないんだよ。
そう思っていた。
でも、よくよく考えるとレトさんは好きで喧嘩をしていたわけではないのでは?と思うようになった。
そう思うようになったと同時に、俺はもう®️ではなく、レトさんに恋をしていたことに気がついた。
だから今日聞いた時にレトさんがすぐに肯定してくれたら、告白するつもりだった。
俺は®️が好きだった。でも、今は®️ではなくレトさんが好きだ。って。
でもレトさんは逃げてしまった。その時にレトさんが買ったジュースを置き去りに逃げたことに気がつく。
たぶん今追いかけなかったら一生レトさんとは会えない。
そんな予感がして、いてもたってもいられずに俺はレトさんが逃げた方向に走り出した。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!