只今、ヒーロー公安委員会本部の最上階...会長ご本人と広い部屋で2人っきり。
ヒーロー名で私を呼ばないって事はホントに学生として入学から卒業までしろって事なの?
近代はサポートアイテムがかなり進化してて、個性に頼らずとも体術とそれだけで解決出来てるんだもん...
バタンッ!
壁に預けていた体重を起こしながらこちらに目線を移すホークス。
遠回しに今の私じゃ公安の役に立たないからって言われた……
さすがに長年プロやってきたただけプライド傷つくよ。
マジで高校生何年ぶりって感じだよ...
それに、今は昔みたいな"普通の社会じゃない"。
世の中は今の子達が知らないうちに"普通じゃない社会"が普通になってる。
僕が長い年月をかけて身につけてきたものを高校のたった3年間で学ぶんだ。
そんな中にいるだけ無駄なのに.....
「あなたと違って俺世間に顔割れてるし」と嫌味ったらしく言ったホークスに睨みを効かせるも、舌を出して反省の色は全くない。
「てかひとりで起きれるし」といつも通り適当な話をしながら自身の家へ向かう。
出発は早速今日の夜。
向こうにはもう僕が住むようの家が用意されているらしく、思ってたより今日中に追い出す気満々だった。
この家とは今日で完全にさよならだと伝えられた。
3年後こっちへ戻る時は別のお家になっているらしい。
タクシーを家の前に呼んであると言われたので下に降りて外へ出ると、赤い翼を生やしたダル着の男。
呆れ顔を向けたいた僕に対し「行けば分かりますよ」と言いながらタクシーに押し込められた。
天井から垂れ下がっている電子時刻表を見て、目的の電車の時刻を確認する。
...あと、10分か。
ホークス𝙨𝙖𝙞𝙙
手を振り返しながらもう夜だと言うのに未だ絶えない人混みの中へ消えていく彼女を最後まで見送る。
ピコンッ
何だこん人…
3年間おんなじ場所で毎日過ごせんのかぁ...
あなたさんが知らん土地一人で行くのすら心配なのに……












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。