第17話

約束
123
2026/09/04 07:48 更新
マチとクロロが部屋を出ていくと、入れ違いに待ちきれなくなった様子でシャルナークが飛び込んできた。
シャルナーク
あなた! 意識戻ったって聞いて……! もう、本当に心配したんだからね!?

シャルナークはベッドの横に駆け寄ると、あなたの手をギュッと両手で包み込んだ。


いつもの屈託のない笑顔だけど、その緑の瞳にはどこか焦りと甘い熱が滲んでいる。

あなた
シャル……心配かけてごめんね。もう頭の痛むのも引いてきたから、大丈夫だよ
シャルナーク
本当?……よかった。あなたが倒れた時、僕、本当にどうにかなりそうだったんだよ?
そう言って、シャルナークはあなたの手を自分の頬にすりすりと寄せた。


まるで甘える猫みたいな仕草に、胸がキュンと跳ね上がる。
シャルナーク
団長に『最初はお前が付き添え』って言われてずっと我慢してたんだから。……ねえ、僕にもちょっとくらい甘えさせてよ
あなた
シャル……?
シャルナーク
あのさ、夫のやつを片付けたら……僕と二人で、どこか遠くに遊びに行こうよ。美味しいもの食べて、綺麗な景色見てさ
シャルナークはあなたの指先にそっと唇を触れさせると、悪戯っぽく、でも本気の目で微笑んだ。
シャルナーク
僕がずっと君を楽しませてあげる。だから……あの最低な夫のことも、怖い思い出も、全部忘れて僕のことだけ見てて
あなた
ふふ、ありがとう。シャルと一緒なら、どこに行っても楽しそうだな
あなたが笑うと、シャルナークはパッと顔を輝かせた。






その頃――夫の屋敷。
夫
おい! マフィアの実行部隊は集まったか!?
執事
は、はい……旦那様。しかしいくら何でも、これほどの戦力を一人の男と奥様の捜索に投入するのは危険かと……!
夫
うるさい! 俺の顔に泥を塗った奴らを、生かしておけるか! 今夜、あの女たちが潜んでいると思われるエリアを全域封鎖して一気に潰す!
夫は狂気に満ちた目で嘲笑っていた。


自分が集めたマフィアの戦力なら、どんな相手だろうと踏み潰せると思い込んでいたのだ。


しかし、屋敷の屋根の上には――夜風に髪をなびかせるクロロとマチの姿があった。
マチ
……ずいぶん楽しそうに騒いでるわね
クロロ
ああ。あなたを恐怖に陥れた代償を、今夜払ってもらおう
クロロが静かに本を開き、旅団との戦いが密かに始まろうとしていた――。










みなさーん!復活しました!

すみません!

今週忙しくて全然投稿できませんでしたー😭

これからは頻度上げて更新していくのでよろしくお願いします‼️

プリ小説オーディオドラマ