第13話

迫る影
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2026/08/26 08:45 更新

アジトに閉じこもってばかりで家族の心配ばかりしている私を気遣って、シャルナークが「少し外の空気を吸いに行こうよ」と連れ出してくれた。


夕暮れ時の街は、オレンジ色に染まっている。
シャルナーク
……あなた、顔色、ちょっと良くなったね
あなた
うん。パクやマチとお話しして、シャルもこうして連れ出してくれたから……ありがとう
シャルナーク
ふふ、どういたしまして。
シャルナーク
……ねえ、手、繋いでもいい?

照れくさそうに微笑むシャルナーク。


断る理由なんてなくて私が頷くと、彼は嬉しそうに私の指に自分の指を絡めてきた。


繋がれた手から伝わる温もりに、少しだけ心が軽くなる。
シャルナーク
僕がついてるから、何も心配いらないよ。あなたの家族も、絶対僕たちが守るから

まっすぐで優しい言葉にキュンとしていると、ふと、通り沿いに停まっていた黒塗りの高級車が目に入った。
あなた
(え……あの車……っ)

見覚えのあるエンブレム。


夫の屋敷で何度も見た、マフィアの手下たちが使う車だった。

息を呑んで立ちすくむ私の視線に気づいたのか、車内の後部座席に座っていた男とガッチリ目が合ってしまう。
手下1
……っおい! あれ、旦那様の奥様じゃないか!?
手下2
何……!? 本当だ! 隣にいる男は誰だ!?

車内で手下たちが騒ぎ出し、ドアが開く音が響く。
あなた
(嘘……! 見つかっちゃった……!?)

血の気が引いて身体が凍りつく私を庇うように、シャルナークがすっと私の前に立った。


繋がれた手をギュッと握り直してくれる。


シャルナークは、駆け寄ってこようとする手下たちを冷ややかな目で見下ろすと、いつものニコニコした笑顔を浮かべた。


でも、その緑の瞳からは完全に光が消えている。
シャルナーク
……困ったな。あなたとのデート中なのに、邪魔が入っちゃった
あなた
(シャル……っ!?)
シャルナーク
あなた、大丈夫だよ。僕の背中に隠れててね

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