これの43話から始まります
僕の名前はクルー・エル
こう見ても、元マッドカルテルの幹部で今は京極組の一員だ
今は、一応先輩の佐古の”兄貴”と一緒に見回り中
カチャッッ
と急に音がして、僕の頭に硬いに何かが当たった
僕はあくまでも冷静に、聞き返した
まぁ、佐古の兄貴は慌てまくっているけどね
そして、薄暗い倉庫に連れてこられた僕は
腕を後ろに回され縄で縛られた
周りには僕を連れてきたであろう男とその男の部下のような半グレが数人
ちなみに後ろで僕の髪を掴んでいる半グレくんがいるので振り切って逃走という手もない
僕をこんなところに連れてきた男に見覚えがあった
そう、最近『裏神』に入ったとか入ってないとかそんな噂がある組織。
その中の幹部No.4ぐらいの強さを誇る奴だったはずだ
そう、一柳颯斗は人を信用しない。
だから誘拐したら金属製の鎖で縛り鉄格子の中に放り投げるはずだ。
放り投げるかはわからないけどね
お、僕を名探偵と呼ぶか。
中々に見所のある奴だ
『ご飯って出る?』
僕の発言に、一柳は呆れたように言った。
そりゃぁ、ご飯を食べないとね。
お腹減って死んじゃったら嫌だし
それに、きっと
【京極組事務所】
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!