車を降りて、花が溢れんばかりに
咲いている道を通って 、
着いた場所は 小さな公園だった
しかも 前の事務所の近く
こんな所あったっけ??
口を開けて驚いていると、あなたが微笑んで
懐かしいものを見るように、辺りを見渡した
そう言ってベンチに腰掛けた。
自分も隣に座って、月を眺める
ここから見る月は、本当に綺麗だった
辛かったことを 忘れさせてくれるような…
楽しそうに話す あなたを見て、
僕、あなたのこと……好きなのかも……
入ってきたときから 少し気になってて
ヌナっぽい妹で、仕事はきっちりやって
僕たちと ほどよい距離を保っている。
僕にとって君に惹かれる部分が
たくさんあるみたい
すると、突然 スマホを取り出して
ダメっ……、 あなたと一緒にいたい…
咄嗟に腕をとって、引き寄せる
こんな、拗ねた子どもみたいなマネしたくないけど
今は そばにいたいから許して?
あなたは あと10分と言って、許してくれた
でも、僕 あなたがマネとして入ってきたの
おかしいと思うんだ。
もう女性マネは雇わないって
事務所スタッフが言ってたのを聞いたことある。
それなのに、なんでだろ……
うーん… 気のせいかな?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。