「乾杯!」
今日は晴れて俺と奈々の結婚式が挙げられた。
順番がかなり前後するが、食事の後に式が
執り行われるようなプランになった。
紅亜に乾杯の挨拶を頼んだが、これまでの経緯を全部
話すとは思わなかった。
友人からの祝言は各々戸津と瑠琉に頼んだ。
瑠琉はやっぱりというか、予想通り泣いた。
奈々も何故かもらい泣きしていた。
戸津は何があったとは言わないが後で呼び出そう。
ウェディングドレスとタキシードを身にまとい、
式場の扉の前に立つ。
スタッフさんから声がかかり、するりと腕をくむ。
奈々の入院してた時期にしていた動作とほぼ同じ。
動作が体にしっかりと身についている。
「それでは、新郎新婦の入場です!」
とうとう豪華で大きな扉が開かれた。
その瞬間、俺達は割れんばかりの拍手に包まれた。
満席で、たくさんの人が来てくれていた。
ゆっくりと神父の元へ歩みを進める。
悲しみ深い時
喜びに充ちた時
共に過ごし、愛をもって支え合う
人生を彩ってくれた君を心から幸せにする。
君に『好き』と言えたのなら 〜完~
後々あとがきと小ネタまとめも投稿します....!










編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!