第10話

第8話 「異世界2日目&休日」
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2024/11/05 07:24 更新
 朝起きると、知らない天井——ではなく、昨日借りた宿の一室だ。このベッドは地球で使っていたものと比べるととても硬いが、疲れが溜まっていたのもあってか、すぐに寝つき、ぐっすりと眠ることができた。
 今日は昨日組合のおっさんが教えてくれた『ランガムルグ武器防具店』に行き、装備を整える予定だ。ついでに携帯食や、回復薬も買う予定だ。
 早速宿を出ると、まだ日が昇って間もないのに活気があっていい意味で騒がしかった。人混みに揉まれながら北門へと辿り着くと、まだ人は少ない方だった。北門に着いたので『ランガムルグ武器防具店』を探そうとするが、人混みでよく見えない。
そんな中、10分もすると、ようやく『ランガムルグ武器防具店』の看板を提げている立派な小屋を見つけた。
扉を開くと、チリンチリンと、高い音がした。
「誰かいるか?お〜い」
「あっ!いらっしゃいませ!何をお探しですか?」
出てきたのは多分、二十代後半くらいの女の人だった。
「長剣と、毒の付与と解除ができる短剣を3本、小盾を買いたいのだが」
「失礼ですが、予算はいくらですか?」
「ざっと、20万リラの予定だ」
「かしこまりました!少々お待ちください」
そう言って奥に戻って行った。
5分ほどした後、店員さんは戻ってきた。
「長剣は、この『異界の長剣』、短剣は、『毒触れの短剣』を2本と、『毒解の聖短剣』、小盾は、『自動反撃の火盾』でご用意させていただきました。お値段は、異界の長剣が8万リラ、毒触れの短剣は2本で4万リラ、毒解の聖短剣は5万リラ、自動反撃の火盾は2万リラで、計19万リラになります。」
「分かった。これでいいか?」
そう言いながら、金貨を19枚店員さんに渡した。
「毎度ありがとうございます![#「!」は縦中横]またのご利用をお待ちしております!」
陸は『ランガムルグ武器防具店』を後にした。
念の為の水袋と携帯食や、回復薬を買っておこうと思い、『ランガムルグ武器防具店』から出た足で朝市へと向かった。
(まあ、さっき武器とかを買ったから4万ちょいしか残ってないんだけどな)
「らっしゃいらっしゃい!」
「活きがいいの入ってるよ!」
「そこのお兄さん!護符はいかが?」
護符も買っておきたいが、今は迷宮で使うものを揃えておきたいので、泣く泣く無視して、街の肉屋へと向かう。
「お兄さん!あんたは挑戦者と見たよ!やっぱり干し肉かい?」
見たところ、肉屋の店主らしき恰幅のいいおばさんが話しかけてきた。
「ああ、そうだ。干し肉を20束買いたいんだよ」
「20束ね、ちょいと待ってておくれよ?」
おばさんはそう言いながら店先のショーケースに入っている干し肉を20束取り出した。
「干し肉を20束で、銀貨1枚と、銅貨30枚だよ」
「安いな。はい、これで足りてるか?」
「うん、足りてるよ。毎度あり‼︎」
「魔法薬屋はどこか知ってるか?回復薬を買いたいんだ」
「魔法薬屋なら、東門の前にあるよ」
「ありがとう。行ってくるよ」
「また買いに来てね!」
「もちろんだ」
(東門か〜遠いな)
 今度も人混みに揉まれたが既に経験しているので、そこまで大変でもなかった。魔法薬屋に着くと、やはり挑戦者の人なのだろう、武器を持った人が何人かいた。
チリンチリン————
「いらっしゃいませ!なにをお探しですか?」
「回復薬を5本買いたいんだ」
「回復薬ですね、5本ですと、金貨2枚になります。」
金貨2枚を渡すと、飲むのを待つ躊躇いそうなドロッとした緑色の液体入りの瓶が5本渡された。
「これが回復薬、だよな?」
「あ〜確かに初めて見る人は飲むのを躊躇っちゃいますよね…でも、効果は確かなので安心してください」
「わ、分かった」
(今日する予定だった予定はもう全部終わっちゃったし、何しようかな?あっ!ボーナスポイント割り振っとくか)

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 巫坂 陸 Lv:7/18  Rank:9/9999
 job:神を内に宿しもの(隠蔽中)/挑戦者(I級)
筋力:215   耐久:223   速度:217
魔攻:227   魔耐:223   体力:233
魔回:412/412  取得限度:8/♾️   BP:6
スキル:器用貧乏・ボーナス・応用(ユニーク)
 アイテムボックス(1000×20)Lv.2・火魔法Lv.4
 氷魔法Lv.1・体術(足)Lv.3・クエストLv.1
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「おぉ、かなり高くなったな。じゃあ、明日は吹雪の第2層に『挑戦』してみるか」

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