茜は困惑する。
いや、茜だけじゃなく歌音やらても困惑している。
これもリールアの発言によって引き起こされたものだ。
………何だかリールアは全員を困惑させる発言ばっかりしている気がする。
妖隊と怪異。
この世界では全く真逆の存在。
この二つは決して交わることがなかった。
それなに、そんな妖隊の人間がいる神社に怪異が屯っているのは意味不明だ。
あまりにも謎すぎる。
リールアは思い出すように手を首に当てて考えるポーズをする。
顔がいいのでこの行動もかなり似合う。
そう言うリールアの言葉はあまり具体性がない。
少しあやふやで合っているかは分からない…そんなふうに感じる。
まあ人から聞いた…と言っていたし当然と言えば当然なのかもしれないが……。
らてがなんの躊躇いもなくハッキリキッパリ言い切る。
だがまあ事実である。
妖隊のいる神社、そこに人から聞いた話だけでホイホイ行くわけにはいかない。
しかし、リールアはそんならての言葉を全く気にしていない。
あくまでも最後まで確認する。
万が一、何かあってからでは遅い。
……若干リールアを信用しきっていないというのも理由の一つなのだろうけど。
その言葉に、歌音たちは首を傾げる。
つい最近まで普通の高校生をしていたのだから知らなくても無理はない。
そう言うリールアは嘘をついている様子が全くない。
それだけその情報屋から得た情報は信用できるのだと理解することが出来る。
茜とらても納得する。
歌音は不思議そうに自分を指差す。
その言葉にリールアは勿論とでも言うように深く深く頷く。
おどけるようにリールアはそう言うと歌音のほうに向き直る。
リールアの言葉に茜やらても同調する。
歌音にとって、それは初めての感覚だった。
すごく嬉しくて…こんな自分の考えも認めてくれるんだと確認することが出来た。
ハッキリとそう言う。
リールアはそれで良いというように頷く。
こうして、歌音たちの第一の目的地が決まったのだった。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。