そのまま荷物をまとめ、ここ数年感毎日通った施設の玄関を後にする。
外に出ると目立った黒塗りの車が止まっていた。
「あなたちゃん、後ろ乗ってね」
『はい』
名前も分からないいちばん偉そうな人に促され車に乗り込むと窓には何かが貼ってあるようで外の様子は見られなかった。
また運転席と後部座席の間にもカーテンがあり、車内の様子もよく分からなかった。
隣に乗った男が声をかける
「俺の名前は石川祐希。あー、もうわかってると思うけど俗に言うヤクザってやつ。」
『はあ、』
「今から俺らの事務所に行くから。安心して君に危害は加えないって約束するよ」
石川さんと名乗った男は思った通りヤのつくお仕事の人だそうだ。
何もしないと言われても私は現役高校生。特に容姿に自信がある訳でもないのだが、客観的に見て女子高校生というブランドは価値があるものなのではないのだろうか。
それより私が外を見れないようになっているのも、
車内に時計がないのもきっと逃げられないようにするためなんだろう。
私はこれからどうなるのか
しばらくすると静寂に包まれていた車があるところで止まる
顔の見えない運転手からの声がかかる
「着きました。」
そのまま石川さんと外に出るとグレーの壁が広がる駐車場だった。
意地でも外からは入らせないのだな。
私は県外へ行ったのか何もかも分からなかった
「じゃこっち」
そのままついて行くとひとつの頑丈そうなドアが目の前に。
「ここに俺の部下たちがいるけどあなたちゃんのことは伝えてあるから大丈夫」
そういい石川さんがおもそうなドアに手をかける。
中が見えるとそこは思ったより広く人が点々としていた。
nekusuto












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。