エレベーターが
1階に着く音がして
扉が開いた。
あなたの肩をポンポンとしながら
エレベーターをおりる海人。
あなたはそっと涙をふき
海人のあとを
ついて行った。
ーーーーー廉side
あなたと海人を見送り、
紫耀の元へと向かう。
廉はイライラしすぎて
じっとしていられなかった。
イライラしながら
エレベーターへと向かう廉。
何がなんだかさっぱりわからず
廉のあとをついて行く紫耀。
そして祐奈もその後に続いて
エレベーターに乗り込んだ。
終始無言な密室空間。
気まずすぎて
息をするのもしんどかった。
廉は祐奈の方を
振り向きもせずに
タクシーに乗り込んだ。
それに続き、
紫耀も乗り込む。
タクシーは祐奈を残して
出発してしまった。
それからは2人とも
何も話さずにいた。
そしてしばらくしてタクシーは
シェアハウスの前に停まった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。