甘いそよ風が頬を撫でてまた過ぎ去る
私はなんでここにいるのだろう
暇だったからか、辛かったからか、はたまた幸せを求めてるか
キュンキュンとしたいか、勇気づけて欲しいからか
理由はなんでもいい
でもここは心地よい
嫌なことから解放される
花の甘い香り
だが花粉なんかはない
私が通る道には花がない
まるで誘導されてるみたい
だが気ままに歩く
すると1つ……建物があった
不思議……
雲で何も分からないがなんとなく入ろうと思った
古いような、新しいような、シラカバだろうか、ダークオークだろうか、
そんな扉を開けた
すると眩しい光が光った
一瞬目が眩んだがまたすぐに目を開ける
すると沢山の本棚に並んでいる本
驚いて突っ立て居るとひとつの凛とした声が響いた
白いのか、銀なのかて、そんな髪を靡かせこちらに視線を向ける
とても不思議に見つめるがそこにあまり光は魅入られない
ずっと見つめてるからと見すぎていたのか不思議に首を少しコテっと横に倒す
その動作がとても可愛い、と思ってしまう
静かな本棚の中に響く声と少し微笑む彼女を見ると不思議に思う
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!