第5話

天才と名探偵 4
58
2025/10/31 14:56 更新
飛行機は無事に着陸し、コウモリは警察に逮捕された。そして、空港で。
綾小路清隆
綾小路清隆
シエスタ。
シエスタ
シエスタ
何?
綾小路清隆
綾小路清隆
あのアタッシュケースについてなんだが...
綾小路清隆
綾小路清隆
もしかしてあのアタッシュケースはお前が...か?
シエスタ
シエスタ
おぉー!大正解だ。やはり君は頭が良い。
綾小路清隆
綾小路清隆
つまり、俺はお前の手の中だったというわけか。
シエスタ
シエスタ
恨むなら、私の手の中から逃げなかった自分を恨むんだね。
綾小路清隆
綾小路清隆
お前はやはり理不尽だな...
綾小路清隆
綾小路清隆
って、どこに行った?
俺はホワイトルームに帰ろうとしたが、忘れ物をしていたことに気付き、高度育成高等学校に戻った。
綾小路清隆
綾小路清隆
さて、さっさと忘れ物を取って戻るか。
綾小路清隆
綾小路清隆
ていうか、本当にアレは何だったんだ?
綾小路清隆
綾小路清隆
まるで夢を見ているようだったな。
綾小路清隆
綾小路清隆
これ以上巻き込まれるわけには...
シエスタ
シエスタ
おかえり。
綾小路清隆
綾小路清隆
はっ?
そこにいたのは高度育成高等学校の寮、そして俺の部屋にTシャツ姿のシエスタが、ピザを四箱買って食べていた。
綾小路清隆
綾小路清隆
悪い、間違えた。
シエスタ
シエスタ
いや、合ってるよ!
綾小路清隆
綾小路清隆
何でいる、お前はこの学校の生徒でもないだろ。ていうか、何で本当に知っているんだ。
シエスタ
シエスタ
実はカクカクシカジカで...
綾小路清隆
綾小路清隆
実際はそれで分かるやつはいないぞ。
シエスタ
シエスタ
まぁ、ここの学校の理事長にお願いしてね。数日だけ居られるようにしたんだ。
綾小路清隆
綾小路清隆
いつだ?
シエスタ
シエスタ
そうだね、君が卒業式を終えたすぐかな?
綾小路清隆
綾小路清隆
なるほどな...
シエスタ
シエスタ
...何にも疑わないの?はむっ....
シエスタは呑気にピザを食べている。
綾小路清隆
綾小路清隆
そりゃ、疑うぞ。だが、今日起きたことを思い出してみると、お前がこんなことを行うのは造作もないと思ってしまう。
シエスタ
シエスタ
そっか。
綾小路清隆
綾小路清隆
それで、それは誰が買ったんだ?
シエスタ
シエスタ
私だけど...?
不満そうに俺の方を見る。
シエスタ
シエスタ
本当は君に奢って貰うつもりだったんだけどね。
綾小路清隆
綾小路清隆
はぁ、腹が減ったから俺も食べて良いか?
シエスタ
シエスタ
ダメだよ!私が買ったものだから!
綾小路清隆
綾小路清隆
はぁ?これをお前一人で食べるのか?
シエスタ
シエスタ
当たり前でしょ!
シエスタ
シエスタ
まぁ今回は君に助けられたし...特別に。
綾小路清隆
綾小路清隆
それじゃあ遠慮なく食べるからな。
シエスタ
シエスタ
一切れね!
綾小路清隆
綾小路清隆
理不尽だ。
シエスタ
シエスタ
冗談だって。
シエスタ
シエスタ
ねぇ、君。
綾小路清隆
綾小路清隆
なんだ?
シエスタ
シエスタ
いくつか聞きたいことがある。
シエスタ
シエスタ
一つ目は、本気で私の助手になるか。ならないか。
綾小路清隆
綾小路清隆
(こいつと一緒だと今日みたいなことが起こるかもしれない。)
綾小路清隆
綾小路清隆
(だが、何だ...この胸の高鳴りは..)
綾小路清隆
綾小路清隆
(もしかするとシエスタは俺の、俺の退屈な世界を変えてくれるかもしれない...。)
シエスタ
シエスタ
で、どうなの?
綾小路清隆
綾小路清隆
お前はSPESというものを追っているのか?
シエスタ
シエスタ
うん。そうだね。
綾小路清隆
綾小路清隆
助手になればこれから色々なところに旅をするのか?
シエスタ
シエスタ
そうなるね。色んな世界に行くと思う。
綾小路清隆
綾小路清隆
だったら、その旅を通して、
綾小路清隆
綾小路清隆
俺に色々な事を教えてほしい。
シエスタは優しく笑みを見せ、
シエスタ
シエスタ
うん。分かった。私の事も、色々な世界の事も、そして、SPESのことも。
シエスタ
シエスタ
じゃあ、改めて。
シエスタ
シエスタ
君、私の助手になってよ。
綾小路清隆
綾小路清隆
...良いだろう、名探偵。
シエスタ
シエスタ
ふふっ、偉そうだなぁ。
綾小路清隆
綾小路清隆
それで、他に聞きたいことは?
シエスタ
シエスタ
そうそう、それで二つ目...
シエスタ
シエスタ
君、何者?
綾小路清隆
綾小路清隆
どういう意味だ?
シエスタ
シエスタ
助手の推理は私の推理と完全に同じだった。しかも、コウモリの情報なしで、私の推理に辿り着けた。
シエスタ
シエスタ
普通の人生を送っていたら、まず辿り着けないと思うんだけど?
綾小路清隆
綾小路清隆
...まぁ、普通の人生は送ってないな。普通の人生を送り始めたのは高校からだ。
シエスタ
シエスタ
助手、何があったの?
綾小路清隆
綾小路清隆
お前に言う必要はない。
シエスタ
シエスタ
その感じだと、良い過去ではなさそうだね。
綾小路清隆
綾小路清隆
そうだな。まぁ、良くも悪くもないが
シエスタ
シエスタ
ま、それは旅の途中で聞くこととしよう。
綾小路清隆
綾小路清隆
できれば忘れてくれ。
シエスタ
シエスタ
それは無理な相談だよ。いずれ絶体聞くから。
シエスタ
シエスタ
ただ、人造人間ではないよね?
綾小路清隆
綾小路清隆
そんなのに頼らなくても人の頭脳は良くなるんだぞ。
シエスタ
シエスタ
ふふっ、そっか。
シエスタ
シエスタ
君は生まれつき、"天才体質"だったようだね。

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