飛行機は無事に着陸し、コウモリは警察に逮捕された。そして、空港で。

綾小路清隆
シエスタ。

シエスタ
何?

綾小路清隆
あのアタッシュケースについてなんだが...

綾小路清隆
もしかしてあのアタッシュケースはお前が...か?

シエスタ
おぉー!大正解だ。やはり君は頭が良い。

綾小路清隆
つまり、俺はお前の手の中だったというわけか。

シエスタ
恨むなら、私の手の中から逃げなかった自分を恨むんだね。

綾小路清隆
お前はやはり理不尽だな...

綾小路清隆
って、どこに行った?
俺はホワイトルームに帰ろうとしたが、忘れ物をしていたことに気付き、高度育成高等学校に戻った。

綾小路清隆
さて、さっさと忘れ物を取って戻るか。

綾小路清隆
ていうか、本当にアレは何だったんだ?

綾小路清隆
まるで夢を見ているようだったな。

綾小路清隆
これ以上巻き込まれるわけには...

シエスタ
おかえり。

綾小路清隆
はっ?
そこにいたのは高度育成高等学校の寮、そして俺の部屋にTシャツ姿のシエスタが、ピザを四箱買って食べていた。

綾小路清隆
悪い、間違えた。

シエスタ
いや、合ってるよ!

綾小路清隆
何でいる、お前はこの学校の生徒でもないだろ。ていうか、何で本当に知っているんだ。

シエスタ
実はカクカクシカジカで...

綾小路清隆
実際はそれで分かるやつはいないぞ。

シエスタ
まぁ、ここの学校の理事長にお願いしてね。数日だけ居られるようにしたんだ。

綾小路清隆
いつだ?

シエスタ
そうだね、君が卒業式を終えたすぐかな?

綾小路清隆
なるほどな...

シエスタ
...何にも疑わないの?はむっ....
シエスタは呑気にピザを食べている。

綾小路清隆
そりゃ、疑うぞ。だが、今日起きたことを思い出してみると、お前がこんなことを行うのは造作もないと思ってしまう。

シエスタ
そっか。

綾小路清隆
それで、それは誰が買ったんだ?

シエスタ
私だけど...?
不満そうに俺の方を見る。

シエスタ
本当は君に奢って貰うつもりだったんだけどね。

綾小路清隆
はぁ、腹が減ったから俺も食べて良いか?

シエスタ
ダメだよ!私が買ったものだから!

綾小路清隆
はぁ?これをお前一人で食べるのか?

シエスタ
当たり前でしょ!

シエスタ
まぁ今回は君に助けられたし...特別に。

綾小路清隆
それじゃあ遠慮なく食べるからな。

シエスタ
一切れね!

綾小路清隆
理不尽だ。

シエスタ
冗談だって。

シエスタ
ねぇ、君。

綾小路清隆
なんだ?

シエスタ
いくつか聞きたいことがある。

シエスタ
一つ目は、本気で私の助手になるか。ならないか。

綾小路清隆
(こいつと一緒だと今日みたいなことが起こるかもしれない。)

綾小路清隆
(だが、何だ...この胸の高鳴りは..)

綾小路清隆
(もしかするとシエスタは俺の、俺の退屈な世界を変えてくれるかもしれない...。)

シエスタ
で、どうなの?

綾小路清隆
お前はSPESというものを追っているのか?

シエスタ
うん。そうだね。

綾小路清隆
助手になればこれから色々なところに旅をするのか?

シエスタ
そうなるね。色んな世界に行くと思う。

綾小路清隆
だったら、その旅を通して、

綾小路清隆
俺に色々な事を教えてほしい。
シエスタは優しく笑みを見せ、

シエスタ
うん。分かった。私の事も、色々な世界の事も、そして、SPESのことも。

シエスタ
じゃあ、改めて。

シエスタ
君、私の助手になってよ。

綾小路清隆
...良いだろう、名探偵。

シエスタ
ふふっ、偉そうだなぁ。

綾小路清隆
それで、他に聞きたいことは?

シエスタ
そうそう、それで二つ目...

シエスタ
君、何者?

綾小路清隆
どういう意味だ?

シエスタ
助手の推理は私の推理と完全に同じだった。しかも、コウモリの情報なしで、私の推理に辿り着けた。

シエスタ
普通の人生を送っていたら、まず辿り着けないと思うんだけど?

綾小路清隆
...まぁ、普通の人生は送ってないな。普通の人生を送り始めたのは高校からだ。

シエスタ
助手、何があったの?

綾小路清隆
お前に言う必要はない。

シエスタ
その感じだと、良い過去ではなさそうだね。

綾小路清隆
そうだな。まぁ、良くも悪くもないが

シエスタ
ま、それは旅の途中で聞くこととしよう。

綾小路清隆
できれば忘れてくれ。

シエスタ
それは無理な相談だよ。いずれ絶体聞くから。

シエスタ
ただ、人造人間ではないよね?

綾小路清隆
そんなのに頼らなくても人の頭脳は良くなるんだぞ。

シエスタ
ふふっ、そっか。

シエスタ
君は生まれつき、"天才体質"だったようだね。
いいねして作者を応援しましょう!
第6話 助手と名探偵の馴れ合い 1
「綾小路清隆」と「シエスタ」の小説、ココにあります
ノベルスタジオならストーリーは無限大!
あなただけの小説に出会える!
スポットライトでみんなに広めよう!
累計2回当てられています! (匿名を含む)
web版でスポットライトを当てる
web版は動画を3回見ると
スポットライトを1回当てられます!
0/3
スポットライトを当てるだけ!
小説をたくさんの読者に届ける方法とは?
keyboard_arrow_down
スポットライトを当てるだけ!
小説をたくさんの読者に届ける方法とは?
「スポットライト機能」は好きな小説をたくさんの読者に広めたり、作家に応援の気持ちを伝えられる機能です!
- 1
小説にスポットライトを当てる
「小説にスポットライトを当てる」ボタンを押そう!
あなたの好きな小説や、自分が書いた小説にもスポットライトを当てられます。
- 60分につき3回までスポットライトを当てることができます。
- 「名前をひみつにする」にチェックを入れて当てると、スポットライトユーザー一覧に名前が掲載されません。
- 2
スポットライト小説枠に掲載される
スポットライトを当てた小説は、以下の場所にあるスポットライト小説枠に掲載されます!
- 検索ポータルページ
- 小説詳細ページ下部
- チャプターページ下部

- スポットライト小説枠に掲載される小説は、ユーザーごとの好みに合わせて表示されます。
- 3
たくさんの人に読んでもらえる
好きな小説や自分が書いた小説にスポットライトを当てて、たくさんの人に読んでもらおう。
応援の気持ちを伝える手段としても使えます!
スポットライトユーザーランキング
いまなら1位になれるチャンス!
上のボタンからスポットライトを当ててみよう!

- 1
− - 2
− - 3
−
関連するスポットライト小説
- ファンタジー

五条妹、石の世界で。【書き溜め中】
五条悟には妹がいた。獄門疆に封印され、時が過ぎた今、物語が動き出す――。 夢小説……???夢機能使ってるけど恋愛要素一切ないどころか-に振り切れてるよ! 妹ちゃんが俺TUEEEEしてる話。
favorite 457grade 144update 2025/08/07 - ミステリー

#二人の名探偵の恋路
lock フォロワー限定favorite 1,330grade 69update 2025/01/11 - 恋愛

天才ラッパー推しに愛される!?
May4推しの天才ラッパーMay4とピラフ星人に、愛される!?!?
favorite 361grade 66update 2025/02/11 - 青春・学園

観覧車のてっぺんで見た雨
僕は高校2年生の桶本晴(おけもと はる)。 世の中ではイケメンと言われる存在らしい。 今は訳あって妹と2人で暮らしている。
favorite 2grade 2update 2025/11/13
コンテスト受賞作品
もっと見るONE N’ ONLYオーディオドラマ原案コラボコンテスト



編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。