回想は終わり、現実と向き合わなくてはいけないこの状況に正直言って、戸惑っている。
なんでいつもこう展開が早いのかは知らないけれど少しばかり自分の頬が熱を帯びていることだけは理解出来た。
そういいながらも変わらないこの視点に嫌気がさす。
どんなに恩人だったとしても嫌だ。
そう。
数時間前からずっと膝枕。
こいつは脚が細いから頭と首が骨にあたって痛い。
遠回しに自慢しているのかと問いたいくらいだ。
どんどん目に涙が溜まっていく猫宮。
いつもの面倒くさい絡みかと思ってたのに、
なんで泣きそうな顔するの。
僕もつられて泣きそうになる。
ちょっとずつ涙腺がバグってたらしくて。
目の縁に涙が溜まり始めた。
我に返った。
確かにおかしいと思っていたんだ、と自分を正当化する。
こんな奴に騙されるなんて、僕も相当だな。
後悔してもしきれない写真を目の前に見せられて焦りと不安と憎しみが生まれる。
猫宮が切り出して来る。
ろくな事がない。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!