第90話

47.試験4日目
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2025/12/18 23:17 更新
試験4日目――





朝、あなたの下の名前は鉢の前に座る前に、再び王宮の図書館へ向かった。




今日は魔力の扱い方について書かれた本を借りるつもりだ。




ステラに関する書物も気になったけれど、禁書指定されており持ち出すことはできなかった。







図書館の静かな空間で、あなたの下の名前は椅子に腰かけ、本を開く。



ページをめくると、魔力を流すための基礎的な方法が図解とともに説明されている。




「魔力は『意識』だけでなく『媒体』を通すと流れやすい。

特に水は初歩的だが非常に扱いやすい媒体である。

土壌や鉢植えの水分に意識を集中させることで、魔力は自然に伝わる。

また、魔力を強制的に流すのではなく、『共鳴』させる感覚が大切。

強く押し込めば枯死の原因になる」


(なまえ)
あなた
(……共鳴、か……強く流すんじゃなくて、植物と“息を合わせる”感じなのかな)




さらにページを進めると、水を通じて魔力を与える際の注意点が書かれていた。





「魔力は感情や意志の影響を受けやすい。焦りや怒りは必ず植物に伝わる。

呼吸を整え、落ち着いた心で魔力を流すこと。

小さな変化を観察し、過剰な干渉は避けること」



(なまえ)
あなた
(焦らない……落ち着く……)




ページを閉じ、あなたの下の名前は再び鉢の前に戻る。


手にした魔力の知識を頭に描きながら、今日こそ植物と「呼吸を合わせる」挑戦をしようと決意した。







スングァンもそばにいない。誓約のため助言も不可。


あなたの下の名前は自分の力だけで、魔力を植物に流す感覚を探ろうと深呼吸した。



(なまえ)
あなた
……よし、やってみる


手を土の上に置き、ゆっくりと心を落ち着ける。



水の湿り気を意識し、手から魔力を伝える。


(なまえ)
あなた
(……わ、少し……?)




ほんのわずかだが、種が土の中で微かに震えるような感覚が伝わってきた。


あなたの下の名前は息を止めず、魔力の流れと植物の反応に意識を集中させる。












小さな一歩。だが、これが氷華ひょうかを咲かせる挑戦の始まりだった。

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