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第1話

1話 
44
2023/12/23 14:14
美海亜
美海亜
ふぇ?
美海亜
美海亜
ここぉ、どこぉ?
※作者はハートをつけることは諦めています。
グリム
グリム
ふなぁ!?ひ、人が出てきたんだぞ!?
ユウ
ユウ
え!?入学式はおととい?くらい前に終わったのに!?
美海亜
美海亜
にゅ、入学式ぃ?今って冬じゃなぁい?
ユウ
ユウ
…あ、はは(うわーぶりっこでたー)
グリム
グリム
ふな…
ユウ
ユウ
と、とりあえず…学園長のところに行こうか…
クロウリー
クロウリー
…それで、私のところに来た、と。
ユウ
ユウ
そうなんです…
クロウリー
クロウリー
えーと、あなた、何か身分証明になるようなものは?スマホとか…
美海亜
美海亜
スマホはあるんですけど充電切れちゃってるんでぇ、代わりに小学校の学生証明書でもいいですかぁ?
クロウリー
クロウリー
ええ。構いませんよ
クロウリー
クロウリー
私、優しいので!
美海亜
美海亜
あ…そうなんですねぇ…
クロウリー
クロウリー
なになに…?SS学園初等部手芸科山本美海亜
クロウリー
クロウリー
学園所在地…ニホン!?
美海亜
美海亜
ユウ
ユウ
えええええ!!
美海亜
美海亜
ど、どうしたのぉ!?
ユウ
ユウ
わ、私とおんなじ!?
美海亜
美海亜
え?え?
ユウ説明中…
美海亜
美海亜
あー…なるほどねぇ
グリム
グリム
す、すごい精神力なんだぞ…異世界に飛ばされたってのに微動だにしないなんて…
美海亜
美海亜
まあ…元々いたとこでも結構あったしぃ、慣れちゃったぁ!
ユウ
ユウ
(慣れるものなの!?)
クロウリー
クロウリー
そうですねぇ…とりあえず、ユウさんと同じ、オンボロ寮で過ごしてもらいましょう
美海亜
美海亜
オンボロ…寮ぅ?
美海亜
美海亜
床に穴空いてそうな寮だねぇ…
ユウ
ユウ
ハハ…
美海亜
美海亜
そうだぁ!これから一緒に暮らす?みたいだしぃ
美海亜
美海亜
このことについて話さないとだねぇ
ユウ
ユウ
この事…?
美海亜
美海亜
笑わないで聞いてねぇ?
美海亜
美海亜
私ぃ……
美海亜
美海亜
ぶりっ子が趣味なの
ユウ
ユウ
え!?
グリム
グリム
ふな?!
美海亜
美海亜
変だよねぇ…こんな趣味…
美海亜
美海亜
それでも曲げたくない
美海亜
美海亜
自分の『好き』に妥協したくない
美海亜
美海亜
諦めたくない
美海亜
美海亜
どんなに似合ってなくたって、変だって
美海亜
美海亜
私が好きだから
美海亜
美海亜
だからぁ、この口調なんだぁ!
ユウ
ユウ
そうだったんだ…でも自分の好きなことを堂々と好きって言えるなんて、山本さんはすごいね!
グリム
グリム
かっこいいんだぞ!
美海亜
美海亜
ありがとぉ!それとぉ、多分同い年?だと思うからぁ、好きに呼んでいいよぉ!
ユウ
ユウ
じゃあ、美海亜って呼ぶね!私のことはユウって呼んで!
美海亜
美海亜
よろしくねぇ、ユウ
ユウ
ユウ
うん!よろしくね!
ユウ
ユウ
そういえば学園長、今日美海亜ちゃんどうするんですか?
クロウリー
クロウリー
そうですねぇ…ユウさんと一緒に授業を受けてもらいましょう
クロウリー
クロウリー
何か、不思議な力を感じますので野放しにしておくのもよくないですし
美海亜
美海亜
不思議な力ぁ?
グリム
グリム
…確かになんか甘い香りがするんだぞ
美海亜
美海亜
それは香水だと思う
ユウ
ユウ
…w
クロウリー
クロウリー
さあ、そろそろ授業が始まってしまいますよ!
クロウリー
クロウリー
ああ、それと。先ほどユウさんも説明してくれましたが、ここ男子校ですので
クロウリー
クロウリー
身の回りには気をつけてくださいね
美海亜
美海亜
はぁい
教室にて
クルーウェル
クルーウェル
…というわけで、ユウと同じく異世界からやってきた美海亜だ。
美海亜
美海亜
よろしくお願いしまぁす!
クルーウェル
クルーウェル
…まあ…仲良くするように
クルーウェル
クルーウェル
席は…ユウの隣だ
美海亜
美海亜
わかりましたぁ
ユウ
ユウ
よろしくね美海亜
美海亜
美海亜
うん、よろしくねユウぅ!
ユウ
ユウ
えぇっと…この人がエース。私の友達だよ
エース
エース
美海亜
美海亜
よ、よろしくねぇ…
ユウ
ユウ
…ハハ…こっちがデュースだよ
デュース
デュース
よ、よろしく…
美海亜
美海亜
よろしくねぇ
グリム
グリム
おいエース!ちゃんと美海亜に挨拶するんだぞ!
エース
エース
はぁ?なんで俺がこんな気持ち悪いぶりっ子に挨拶なんてしないといけないんだよ
ユウ
ユウ
エース!!
美海亜
美海亜
大丈夫だよぉ、大体みんなそんな感じの反応するからぁ
美海亜
美海亜
もう慣れちゃった!
デュース
デュース
…だ、だとしても今のはよくないと思うぞ
ユウ
ユウ
そうだy
クルーウェル
クルーウェル
静かにしろ、bad boy!
ユウ
ユウ
すみません…
エース
エース
チッ…
なんやかんやで授業は終わり
ユウ
ユウ
美海亜、ご飯一緒に食べよ?
美海亜
美海亜
うん!
エース
エース
なんでコイツと…
ユウ
ユウ
エース!!美海亜のこと悪く言わないでよ!
美海亜
美海亜
あ、えっと…わ、私は大丈夫だよぉ
エース
エース
ッチ…
デュース
デュース
エ、エース…今日は別のところで俺と食べよう…な?
エース
エース
言われなくても!いくぞデュース
ユウ
ユウ
ごめんねなんか…
美海亜
美海亜
ううん、大丈夫だよぉ
その後もいろいろ言われたりしたが、無事一日目は終了
オンボロ寮にて 夜
ユウ
ユウ
やっと一日終わった…エースったら、なんで話も聞かずにあんなに毛嫌いするんだろ
美海亜
美海亜
ぶりっ子はなんか悪役イメージ強いからねぇ…
グリム
グリム
でもあそこまで言う必要ないんだぞ!
美海亜
美海亜
いいの、すぐにわかりあうのは難しいもん
美海亜
美海亜
前のとこでもこれ理解してもらうのにだいぶかかったしねぇ
美海亜
美海亜
それに、好きなことを曲げたくないっていう私のわがままに付き合わせちゃってるわけだし
美海亜
美海亜
エースがああいうのも無理ないよぉ
ユウ
ユウ
美海亜は優しいんだね…
美海亜
美海亜
そんなことないよぉ
コンコンコン!
ユウ
ユウ
わわ!上から埃が!?
美海亜
美海亜
ちょちょちょ…誰ぇ!?
グリム
グリム
今出るから!扉叩くのやめるんだぞ!
ガチャッ!
グリム
グリム
…って…エースゥ!?
エース
エース
…寮長のタルト一切れ食べて追い出された
美海亜
美海亜
…タルト一切れでおいだすって…厳しくなぁい?
美海亜
美海亜
元いた学校なんて刀持ってても注意されなかったのにぃ
ユウ
ユウ
それは異常だよ!?
グリム
グリム
…ん?それ俺様が入学式の時つけられたヤツなんだぞ!
エース
エース
うっせ……その女がいんの癪だけど…止めてくんね?
ユウ
ユウ
…美海亜のこと悪く言わないで…まぁ、泊まるのはいいけど、ベッドは定員オーバーです。ソファでどうぞ
エース
エース
ソファ!?入れてくんね?ベッド
ユウ
ユウ
やだよ
エース
エース
えぇー!?
美海亜
美海亜
あ、私がソファで寝るよぉ
美海亜
美海亜
敷布団さっき作ったから使っていいよぉ
ユウ
ユウ
あの水色の敷布団自作だったの!?
美海亜
美海亜
うん!手芸科だから、裁縫道具と布と綿はいつでも持ってるよぉ
ユウ
ユウ
それにしてはクオリティすごくない…?自作であれって…お店出せるよ
美海亜
美海亜
出してたよお店
ユウ
ユウ
出してたの!?
美海亜
美海亜
うん、学園街で服屋出してたぁ
ユウ
ユウ
学園街…?
美海亜
美海亜
私が通ってた学園は、すごく大きくて街が学園なんだぁ
美海亜
美海亜
生徒会の人たちを中心に、外部の人も雇いながら街を生徒だけで経営してるのぉ!
美海亜
美海亜
あ、資金は学園から出るけどねぇ
ユウ
ユウ
すごいね…
エース
エース
…んで?出してくれんの、布団
ユウ
ユウ
ちょっと、その言い方はないでしょ
美海亜
美海亜
待ってて、今出すからぁ
 
美海亜
美海亜
はい!粗末なものだけど…
エース
エース
市販?
美海亜
美海亜
自作だよぉ
エース
エース
ま、いいわ
エース
エース
俺もう寝るから。
ユウ
ユウ
もう…!
美海亜
美海亜
おやすみー
ユウ
ユウ
美海亜もなんかいいなよ…
グリム
グリム
本人が気にしてないならいいと思うんだぞ…
ユウ
ユウ
それもそうなのかなぁ

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