_彼が口を聞いてくれない。
土曜日の朝からこんなことになるなんて。
私が全て悪いのだけれど。
怒って口を聞いてくれないくせに私の手を
しっかり握る彼、
__ う''
怒ってるだろうな…と思いつつ
彼の顔を覗く
しゅんと眉を下げて目には大粒の涙をためている
ふい、と顔を逸らして
泣くのを堪えている子供みたいに唇をぎゅっと噛んでいた。
彼の一つ一つの仕草が愛らしくてしょうがない。
_あ
思ったことがそのまま。
こてんと顔を傾け伏せ目がちに見つめられる
あぁ、この顔、私弱いんだよなあ
すっかりスイッチが入った彼からの
激しいキスの雨が注がれた
𝒏𝒆𝒙𝒕 …♡
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。