いつものスーツではなく 、私服のよしくんが私の家のキッチンに立っていた
服の袖は捲り上げられていて 、手にはどうやら料理の具材
よしくんは私をふわっと持ち上げてソファまで運んだ
よしくんが私の執事だったときの思い出が少しずつ蘇ってくる
今思えば 、私あの時からよしくんに恋してたのかなー
なんて思ったりもする
よしくんは私の前に座って 、きらきらした眼差しで私を見てきた
多分早く肉じゃがを食べて感想が聞きたいのだろう
私は肉じゃがを1口 、口に運んだ
口に入れた瞬間今までよしくんの肉じゃがを食べなかったことに後悔した
よしくんのご飯を1口1口味わって食べている
でもよしくんからの視線が気になる ...
夜遅い時間まで 、よしくんは家にいてくれて
私ができない家事を全てしてくれた
そう言って 、私の頭に手をポンと置く
その手の温もりがまるでよしくんの優しさを表しているようだった













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!