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第17話

壊れた鈴、孤独の恐怖と後悔
8
2026/03/01 13:50 更新
パリン!
なつき
なつき
…………え?
力も何も加えていない



































本当に何もしていないのに



























私の手のひらにあったのは不自然に割れた鈴だった
なつき
なつき
…え?なんで?
なつき
なつき
なんで割れた!?
さっきみたいに妖力を打たれたわけでも負荷を与えた訳でもなかった

ほんとに突然、割れた
なつき
なつき
え!?どうしよう!?
でも、私が気今にしなきゃいけないことって絶対に鈴じゃないよね…?
恐る恐る後ろを振り向いてみる
なつき
なつき
な、なんも変わってませんよね…ってギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
さっきまでコソコソ様子を伺うだけだった妖怪たちが目の色を変えてこちらを見ていた
なつき
なつき
なにあの赤い目!?気持ち悪い!?
ひたすら恐怖に震える中でも叫べるようになっただけ成長じゃない?と頭のどこかで呑気な囁きが聞こえる
なつき
なつき
と、とりあえず逃げないと!
あいつらが動き出したら終わりだ、必ず喰われる
恐怖で震える足を何とか動かして私はどこに行くでもなくひたすら逃げた
なつき
なつき
ヒッ!?来ないで!
何体かの小さな塊が私に飛びついたのを手ではらいながらひたすら走る
なつき
なつき
なんか、ちょっとでかいハエみたいで気持ち悪い…
なつき
なつき
で、でもこんな小さくて手で払える程度なら…
いけるかもしれない、そう思いながら角を曲がった瞬間私の思いは一瞬で砕け散った
なつき
なつき
デ、デカ……
見た目はクモみたいだ、でもサイズ感が明らかに違う
廊下の半分以上がそいつで埋め尽くされていた
なつき
なつき
ッ!?
急いで元来た道を全力バックしていく
なつき
なつき
と、とりあえず逃げなきゃ…
後ろからカサカサという移動音が聞こえる
…絶対に追いかけてきてる、てか足音キモイ!
なつき
なつき
け、圭…
圭がいたら鈴が壊れてもこんな目に合わなかったかもしれない
今になって1人の不安と圭と離れたことへの後悔が押し寄せてきた
なつき
なつき
だ、誰か…お願い…助けて…
正直足も限界に近い…
なのに後ろを振り向けばあの化け物がいる
なつき
なつき
………あっ!?
しまったッ…足がもつれて………

やばい腰が抜けた…どうしようもう近くに迫ってきてるのにッ!
なつき
なつき
圭…圭…一番さん…ユウくん…コウくん……ッ
ひたすら意味のない言葉が出てくる
なつき
なつき
た、助け…助けて…
カサカサッカサ…
なつき
なつき
お、追いつかれた…
もう食う準備は出来たとばかりに怪物は口を開けだした
喰われるッ…怖い……怖いッ…!
















あれ?衝撃がない?







自分に来たのは食べられる衝撃の代わりに誰かに抱き上げられた浮遊感だった






???
???
ったくもう、追いかけてみればすぐこの有様じゃん
???
???
だから、ボクは行くのに反対だったんだ
なつき
なつき
コ、コウくん!
そこに居たのは私を抱き上げてひたすら走るコウくんだった
二番
二番
ボクはめんどくさい仕事なんてなるべくしたくないのに………
二番
二番
なんでこうなるのかな!?
圧のかけ方が怖いよぉ…










今までで見たことの無いような笑顔を浮かべているのがさらに怖い










なつき
なつき
ほ、本当にごめんなさい!
なつき
なつき
でも、なんでコウくんが…?
なつき
なつき
あの化け物…どうなったの?
二番
二番
ここにいるのはユウに頼まれたから!
二番
二番
鈴をひび割らせた罪悪感やら心配やらでずっとソワソワしてたからとりあえず追いかけてきたんだよ!
二番
二番
ユウは病弱なんだから過度なストレスにも自己嫌悪にも弱いんだ!
そのうち自分が追いかけるなんて言い出すんだからこうするしか無かったの!
一気に説明したその声には明らかな怒りが見て取れた
なつき
なつき
えっと……
二番
二番
化け物はとりあえず追い払った!
二番
二番
あの手の妖怪は中身は見た目とほぼ同じことが多い!
二番
二番
だから柑橘系のスプレーをかけた!




へぇ、蜘蛛って柑橘系に弱いんだ
なつき
なつき
……そっか、ありがとう
二番
二番
ところでもう1人は!喰われたとか言わないよね!
なつき
なつき
圭は…御手洗に行くって言ったっきりそのまんま……
二番
二番
はぁ!?
二番
二番
あいつ緊張感わかってんの!?
二番
二番
あんたのこと守る気これっぽっちもないじゃん!
二番
二番
とりあえず保健室に戻るよ!
二番
二番
いくらボクがいるとはいえ危ない!
なつき
なつき
え?そうなの…?
だって、一番さんは七不思議には弱い妖怪も近づけないって……
二番
二番
いいから!ここからは自分の足で走って!
なつき
なつき
は、はい!
1度腰が抜けてたこともあって恐る恐るたってみたが特に支障はない、これなら走れる
二番
二番
じゃ、行くよ!
なつき
なつき
待って!圭は!
二番
二番
とりあえず君が優先!
二番
二番
君につられてかなりの妖怪が集められてる!




































なつき
なつき
ハァ、ハァ、ハァ、ハァ
二番
二番
ハッハッハッハッ
なつき
なつき
疲れた……
二番
二番
もうこんな目に会うのは懲り懲りだ…
次は絶対に助けない…
あれから私たちは無我夢中で走り続けた
少し大きな妖怪が出てきてもコウくんがすぐに何かと妖怪の嫌うもので追い払ってくれた
なつき
なつき
でも、本当にありがとう
なつき
なつき
コウくんがいなかったら…私今頃絶対に喰われてた
二番
二番
なッ!べ、別にこれぐらいあんたの為にやった訳でもないんだからお礼言わないでよ気持ち悪い
少し目を見開いたあとコウくんはそういった
なつき
なつき
はぁ!?気持ち悪いって失礼すぎない!?
二番
二番
別に?事実を言ったまでだけど?
そういうコウくんの耳は真っ赤だ、きっと日頃からお礼を言われる機会が少ないのだろう
なつき
なつき
ふふっ、照れ隠しって事にしといてあげるね
二番
二番
はぁ?何言ってんの…
今度は心底不気味なものを見るような顔で見てくる


でも、そこまで褒められ慣れていないものだろうか…?
いくら見た目が幼いとはいえ、何かしたら親に褒められるなどのことはあったはずだ、コウくんは知識も豊富だからそういうことで褒められることもあっだろう
それとも彼は案外褒められたり感謝されるようなことをしない親不孝者だったのだろうか…?







この子達に関しては謎が深まってくばっかりだな…






いつかこんなことも気軽に聞けるのだろうか
二番
二番
とりあえず、中入るよ
二番
二番
落ち着かなくてソワソワしてるユウが容易に想像できる
なつき
なつき
そうだね…















日向
日向
今回はここまで!
日向
日向
ちょっと長くできたくない!?誰か褒めて褒めて!
日向
日向
あ、前回と今回のチャプター名の書き方がいつもと違うのはあんま気にしないでください
日向
日向
これって言うほどメインの妖怪がいなかったりちょっとしなつき目線から外れる時はこうなると思うから
日向
日向
う〜ん、話すことないなぁ…
日向
日向
よし!とりあえず方次回!
日向
日向
それじゃあ、バイひな〜

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