胃には,兄さんが作ってくれた朝食.
ラーメン鍋だった.美味しかった.
目の前で,ギクシャクしない2人.
彼らの関係は,複雑なようで単純なものである.
本来は従兄弟の関係である2人だが,
もうすぐで義兄弟になる.
いや,血は繋がっているのかもしれないが.
そこが難しいからだろう,単純とはいえないのは.
俺はわざとらしくため息を吐く.
ねーちゃん,今までこんなに寝ることなんて......
兄さんがねーちゃんを庇うように,
発言を付け加える.
それも一理あるが,やっぱり________
ロボロがうーんと唸ったあと,
やっと思い出したのか,笑顔でこちらを見る.
兄さんも思い出したのか,
満足げに頷いて鼻を伸ばしていた.
もちろん俺も覚えとるし!!!!
俺はねーちゃんとは違って,素早くこたつから出る.
いつも寒い寒いと言いながら出るねーちゃんは,
まだ本当に寝ているのだろうか.
それとも,寒くて布団から出れずにいるとか.
俺はちょっと期待して,布団の部屋に続く扉を
少しだけ開け覗く.
期待はずれだったようだ.
俺は黙って布団の部屋で充電しておいたゲーム機を,
人数分こたつの部屋へ持っていく.
起きたらねーちゃんとも遊ぼうかな,
なんて考えていたら,こたつの部屋から大きな声が
聞こえてくる.
この声でか兄弟は,何かに喜んでいるようだった.
俺はゲーム機をこたつに置いて,
何があったのかを聞く.
目の前に座っている兄さんは,
俺の腕を引っ張ってニュースを見せてくる.
『寒波治ってきていることにより,自衛隊派遣』
『もうすぐで到着』












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!