第4話

勇敢なシンデレラ2
44
2024/09/30 03:56 更新
放課後の時間が、刻々と近づいてくる





私は机の中にある容器を握りしめた





本当にやるの?





いくらいじめられてたとはいえ…流石に殺すのは…






先生
はい、じゃぁHRおわり〜、気をつけて帰れよ〜





みんなが次々と教室を出ていく





早く決断しないと







やるの…?やらないの…?







ピーンポーンパーンポーン





生徒の呼び出しをします
3年2組 ◯◯さん、××さん △△さん 

西棟の3階空き教室まで来てください




繰り返します














クラスメイト1
え〜なに〜?
クラスメイト2
うちらなんかしたっけ?
先生
さてはお前ら、地域の人になんかしたんじゃねぇだろうな?
クラスメイト1
そんなことしてません〜!




△△






あの人だ




魔法使いが呼び出したんだ









どうしよう…どうしよう…















ドンッ














クラスメイト1
じゃまだよブス
































迷う必要なんてなかった














こいつらに慈悲なんていらない




















ココロ
私は、シンデレラなんだから












クラスメイト1
あれ〜?誰もいないじゃ〜ん
クラスメイト2
呼び出したやつ誰だよ
△△
  




3人の女子生徒が、空き教室にきていた




西棟はずいぶん前から使われておらず




かなり埃が溜まっている




クラスメイト1
あんたはなんか心当たりないわけ?


△△
いや…特に…?






しばらくすると、教室の前のドアが少し空いた














パリンッ







ドアの隙間から何かが投げ込まれた






香水のような、透明な液体








クラスメイト2
え、なに‥?




クラスメイト1人が割れた容器に近づいた







バタッ







その瞬間、その場に倒れた










クラスメイト1
××?××!?



もうひとりのクラスメイトが心配して近づいた






その瞬間に倒れた








△△
え…なに‥?どういうこと!?



なにが起きてるの!?なんで倒れてるの!?










△△
◯◯さん!?××さん!!?






2人はぴくりとも動かなかった





え………








まさか…死んでる?










ーーーーー







口元に何かが伝う感触













△△
え…




拭うと





赤黒いものが、垂れた








△△
え…鼻血‥?なんで…
△△
…ッ、ゲホッゲホッ


吐血…………














△△
いや…なんでッ!





あれだ、あの香水みたいなやつだ







あれ毒か何かだったんだ!!







早くこの教室から出ないと




私は袖で口と鼻を押さえ出口を探した








前のドアは近くに毒があるから近づけない






後ろのドア、




ガタッ、ガタガタガタッ






開かない





なんで!?!?












窓…窓開けて、外の空気を…











開かない






錆び付いてるんだ








いやだ、誰か…ッ助けて





















コン  コン  コン

















前のドアからノックが聞こえた






△△
助けて!!








コン   コン   コン








またノック









△△
ねぇ!そこにいるんでしょ!?助けてってば!!
△△
ドア!後ろのドアが開かないの!!





コン    コン    コン











前のドアにこいってこと?




外からも後ろは開かないの?







でも前には…毒が…









すぐに外に出れば‥きっと…











私はもう一度しっかり鼻と口を塞ぎ




前のドアへ走った













△△
ココロ…?



ドアを隔てて見る彼女の顔は真っ青だった







苦しそうな彼女の後ろには、割れた容器と2人の死体





あとはこの子だけ





△△
ココロ!開けて!助けて!!



私は右手に鍵を持ちながら、彼女を見つめていた







△△
ココロ!ココロ!!











△△
ごめんなさい…謝るから…ッ




△△
謝るから!お願いここから出して!!!






















ココロ
貴方は私を助けなかった













ココロ
見て見ぬ振りをした
















ココロ
自分だけ助かろうなんて、最低よ

























△△
あぁ…あ”ぁ……




彼女は最期までドアを叩きながら、もがき苦しんだ



















教室に戻ると魔法使いがいた


魔法使い
おかえりなさい、シンデレラ





ココロ
魔法使いさん



今の私には、魔法使いさんに対する疑問も不安も全てなくなっていた







ココロ
本当にありがとう、私、今、すごく幸せ



ココロ
きっと私は警察に捕まっちゃうけど、魔法使いさんのことは絶対に言わない













魔法使い
それはダメ











魔法使い
貴方はシンデレラなの
魔法使い
投獄されるシンデレラなんかいないわ














魔法使い
シンデレラはお城の舞踏会に行くの






そう言って、白く、綺麗な手を私に差し出した






その時初めて魔法使いさんの顔が見えた





それはまるで、天界から降りてきた女神のように




暖かい聖母のような、美しい姿だった















私は、差し出されて手を握った










ココロ
行くわ、お城に、舞踏会に









ココロ
ずっと、貴方のそばにいたい












ずっと、ずっとそばにいる











この人は私の





女神なんだから










百野刑事
集団自殺でしょうか?





川の字に並べられた女子高生の遺体に手を合わせる






赤木場刑事
遺留品は、
百野刑事
あ、こっちです



赤木場はブルーシートの上に並べられた遺留品を見て、加えていたタバコを落とした






赤木場刑事
ちょっとタバコ!てかここ学校!禁煙です!


赤木場刑事
これ…


ガラスの破片に手を伸ばす





百野刑事
素手で触らないでください!刑事の基本でしょ!?
百野刑事
それに毒が入っていたみたいです
百野刑事
空気に触れると、すぐに気化する猛毒だそうです





赤木場刑事
んなこたぁどうだっていいんだよ

赤木場は百野から手袋を受け取り、




破片の一欠片を手に取った







その破片の先には青い宝石がついていて










百野刑事
それって、まさか…
赤木場刑事
あぁ、ブルートパーズだ















赤木場刑事
帰ってきたんだ、シンデレラが…












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