あの後、大屋さんはまさかのバス通学
僕は一人で電車に揺られた
彼女のことを知ってると言えば
名前は大屋杏さん
学校は一緒。
いろいろと悩みがありそう
そして、超"泣き虫"
僕は学校に着いてからも大屋さんのあの笑顔が
忘れられなかった。
周りを確認してみたら
みんなクスクス笑っていた
朝会ったこと全部話した
案外あなたは真剣に聞いてくれた
***
2年3組に行く時だった
3組結構な問題児クラス。
そこはスルーしたいくらいだった
でもその時、胸がドキッとした
朝見た同じような笑顔
でも、見た目も雰囲気も違う
あまりにも衝撃が大きく
かたまってしまった。
すると、大屋さんはこっちを見た
俺は咄嗟に逃げてしまった
「びっくりだよ、大家さん。
色んな意味で心臓がもたなかった」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。