ある女の子が私の目の前に立つ
いじめっ子の女子を睨みつけている
島浦さんの後ろをついて廊下を歩いた
どうせまた私から離れていくから、
本気になんて
全然してない
廊下ですれ違った担任の先生。。
私の頬に釘付けになっている
そんなことずっと前からわかってる
私はその場から駆け出して
女子トイレに駆け込んだ
私は顔を水で洗い、鏡を見つめた
あ〜あ。なんてブスな顔なんだろ。
私ももっと楽しい学校生活送ってみたかった
顔を洗って、ハンカチを持ってくるのを忘れて考えてたら
先生が女子トイレに入ってきた
先生はポケットからハンカチを取り出して
私の顔を優しく拭いてくれた
慌てふためく先生を見て、何だか顔が緩んだ
そんな簡単に思えないの。
それがいじめだから。
こんなに親身に話を聞いてくれる先生、
今までいなかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。