あれから学校を休んで
高校2年生になって
2年のクラスにはいじめる女子も
島浦さんも岸先生もいなかった
これなら安定の学校生活を送れる
ちょっと安心した
休み時間、伸びきった前髪に触れてみた
うん、これだ、やっぱりこの長さが落ち着く
コンタクトよりも眼鏡が落ち着く
笑えなくてもいい。
1日、何も無ければそれでいい
その日の放課後、下駄箱で靴を履き替えてたら
一瞬、身体が固まった
声でわかったから、見ようとせず
急いで靴を履いて逃げようとしたら
私の腕は簡単に捕まってた
先生は私の目の前に英語のプリントを見せてきた
英語の何が役立つんですか
将来私、
海外行くつもりなんてないし
先生は私の頭を撫でて
どこかへ消えた
私は撫でられた頭を触ってみた
ちょっと悲しい気持ちになったのは
なんでなのかな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。