あなたはこの作者です。
この下に続く物語はある会話の一部分を取りました。
この小説になんて名前をつけますか。
題名2番。
『どうせ死ぬのなら貴方に殺されたい』
と言ってみた
『君のために捕まるのはごめんだ』
彼女は首を振った
『じゃあいいよ』
そう言って、彼女の目の前で海に飛び込んだらどんな顔をするんだろう。
ちょっと当てつけのものだった。
冗談だよ、と笑いながら海から上がると砂浜には誰もいなかった。
泳げない彼女が私を追ってくるなんて考えもしなかったのだ。
慌てて水中を見渡すと、遠くで沈んでゆく彼女と目が合った。
頭はフル回転しているのに、脳が理解を拒んで覚束ない。
もう間に合わない、という真実だけを突きつけられ、ただ霞んでいく彼女を見つめた。
長い黒髪、虚ろな目、暗い海の底に白い肌が飲み込まれていくその様は
身の毛がよだつほど美しかった。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。