第10話

「げーむ」‎🤍💛
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2026/03/11 08:02 更新


静かな夜だった。

仕事終わりの控え室には、


エアコンの音とゲームの起動音だけが響いている。


ソファに深く座りながら、‎🤍はコントローラーをゆるく握っていた。
Jutaro
…あ、まって。そこ宝箱ある。


少し低めの声が落ちてくる。
Jinto
え、どこ?


画面を覗き込みながら、💛が身を寄せた。


距離が近いのは、別に意識している訳じゃない。


2人とも、ゲームに集中しているだけだった。
Jutaro
ほら、その岩の裏。
Jinto
…あー、ほんとだ。


💛がキャラを動かす。


カチャ、とコントローラーのスティックが小さく鳴る。


宝箱が開く音。
Jutaro
……お、レアじゃん。
Jinto
まじ?


‎🤍が少しだけ体を起こした。
Jutaro
それ装備した方がいいよ。
Jinto
え、でも柔太朗の方が攻撃力高くない?
Jutaro
いや俺もう武器あるし。
Jinto
……じゃあ貰う。


小さく笑い合う声。


💛が装備画面を操作している間、


‎🤍はぼんやりと画面を見ていた。
Jutaro
……ねぇ。
Jinto
ん?
Jutaro
仁ちゃんってさ、
Jinto
うん。
Jutaro
ゲームやってるときめっちゃ静かだよね。


💛は少し考えてから答える。
Jinto
柔太朗もじゃん。
Jutaro
俺は、ふつう。
Jinto
普通じゃない。
Jutaro
そう?
Jinto
うん。


間。


ゲーム内では風が吹いて草が揺れている。


誰も操作していないキャラクターが、


ただそこに立っている。


💛がふっと笑った。
Jinto
普通さ、もっと叫ばない?
Jutaro
叫ぶ……??
Jinto
うわー、とか。やばい!とか。
Jutaro
あー……。


‎🤍は少し考える。
Jutaro
……確かに。
Jinto
でしょ。
Jutaro
でも仁ちゃんも言わないじゃん。
Jinto
うん。
Jutaro
なんで??


💛は肩をすくめた。
Jinto
集中したいから…?
Jutaro
わかる。


‎🤍が即答したから、2人で小さく笑った。






しばらく無言でゲームを進める。


敵を倒して、アイテムを拾って、また歩く。


静かな時間。


けれど、気まずいわけではない。


むしろ、落ち着く。
Jinto
柔太朗。
Jutaro
ん??
Jinto
回復いる?
Jutaro
んー、あとちょっと。
Jinto
じゃあボス前で回復しよ。
Jutaro
りょうかい。


短い会話だけが続く。





💛がキャラクターをジャンプさせながら言った。
Jinto
柔太朗さ、
Jutaro
うん。
Jinto
オフの日、ゲームどれくらいやる?
Jutaro
んー……


‎🤍は少し天井を見て考える。
Jutaro
半日くらい。
Jinto
やるなぁ。
Jutaro
仁ちゃんは?
Jinto
俺?
Jutaro
うん。
Jinto
……柔太朗と同じぐらい。
Jutaro
やっぱり。笑
Jinto
バレる?
Jutaro
なんとなく。
Jinto
なんで。
Jutaro
ゲームの話してるとき楽しそうだから。
Jinto
えー、柔太朗もだよ。
Jutaro
おれ??
Jinto
うん。


‎🤍は少し照れたように笑った。
Jutaro
まぁ…楽しいし。
Jinto
うん。
Jutaro
仁ちゃんとやるのも。


その言葉に、💛は少しだけ視線を画面から外した。


‎🤍は気づいていない。


コントローラーをいじりながら続ける。
Jutaro
1人でもやるけどさ、
Jinto
うん。
Jutaro
2人のほうがおもしろい。
Jinto
……そう?
Jutaro
うん。
Jinto
俺、足引っ張ってない?
Jutaro
ぜんぜん。
Jinto
ほんと?
Jutaro
ほんと。むしろ助かってる。


💛が少しだけ笑う。
Jinto
それは嬉しい笑


ちょうどその時、ゲームの中で大きな門が現れた。
Jutaro
ボスだね。


‎🤍が落ち着いた声で言う。
Jinto
……だね。


💛は1度コントローラーを置いて、軽く手を伸ばした。
Jinto
……よし。
Jutaro
気合い入れてる?
Jinto
一応。
Jutaro
そんな強くないと思うけど。
Jinto
フラグ立てるのやめて笑笑
Jutaro
ごめんごめん笑


また笑う。


‎🤍が回復アイテムを使う。
Jutaro
準備OK。
Jinto
俺も。


💛がコントローラーを握り直す。




Jinto
……じゃあ、行く?
Jutaro
いこ。


画面の門がゆっくり開く。重い音。


ボスが現れる。
Jutaro
でか……。
Jinto
思ったより。


戦闘開始。


2人の声は、相変わらず小さい。
Jinto
左行く。
Jutaro
OK。
Jinto
今攻撃してる。
Jutaro
ナイス。……回復する?
Jinto
まだいける。


静かな連携。


大きな攻撃を避ける。
Jutaro
あぶな。
Jinto
柔太朗ナイス。
Jutaro
ありがと。


数分後。


ボスが崩れ落ちる。


勝利の音楽が流れ始めた。


💛がコントローラーをソファに置いた。
Jinto
勝った。


‎🤍も少し背伸びをする。
Jutaro
意外とよゆーだった。
Jinto
ね。



また少し沈黙。


ゲームのリザルト画面が流れている。


💛がぽつりと言う。
Jinto
……柔太朗。
Jutaro
ん??
Jinto
またやろ。


‎🤍はすぐに答えた。
Jutaro
いいよ。
Jinto
次の休みとか。
Jutaro
うん。
Jinto
新しいゲームでるじゃん?
Jutaro
あー、あれ?
Jinto
そう。
Jutaro
やりたい。
Jinto
俺も。


‎🤍がコントローラーをもう1度手に取る。
Jutaro
……もう1回行く??


💛が笑う。
Jinto
まだやるの?笑
Jutaro
せっかくだし。
Jinto
……いいよ。
Jutaro
じゃあ続き。


💛がスタートボタンを押す。


夜はまだ少し長かった。


控え室にはまた、静かなゲームの音が戻る。


カチ、カチ。


時々、小さな声。
Jinto
そこ敵いる。
Jutaro
見えた。
Jinto
……ナイス。
Jutaro
仁ちゃん、後ろ。
Jinto
助かった。









それだけで、十分だった。


2人の間には、余計な言葉はいらない。


ただ同じ画面を見て、


ただ同じ時間を過ごしているだけでいい。


そんな夜だった。





































1週間ぶりにこんにちはです、!
今回はYJを書かせて頂きました……!!
この2人といえばゲームですよね!
(他にももちろんあるんですけど)
ゲーム好きの主にとって配信は滅です🫰🏻
そして!!
ただいま、新しい小説を出そうか迷っているんですけど…
出して欲しいですかね??
もちろんM!LKの皆様です!!
恋愛もので漫画を元にするつもりです、!
メインは‎🤍❤️です!!


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それではまた次の話で~👋🏻︎︎𓂃⟡.·

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