第8話

Episode7
98
2025/12/16 09:00 更新
ずっと、2人で生きてきた。

君がいるから、生きてこれた。






君がいるからー⋯







___________________________
莉犬
るぅちゃん⋯


僕は泣いていた。




違う。僕は泣くべきじゃない。そんなお間違いなことはするべきじゃない。

なのに、




なのに⋯
莉犬
るぅちゃん
るぅと
嫌だ⋯ッ
莉犬
⋯え
るぅと
僕は⋯ッ僕は⋯!
るぅと
ずっと⋯っずっとずっとずっと⋯!
僕の気も、知らないで。


いや、知る由もないだろう。




だって僕は、ずっと自分の感情を殺してきた。




全部全部、莉犬と一緒にいるために。




莉犬の隣で、笑うために。




なのに⋯ー
るぅと
莉犬は自分勝手だっ⋯!


何が、幸せにならなきゃいけない、だ。


何が、ここには居られない、だ。



そんなの、莉犬が言えることじゃないんだ。
るぅと
僕の幸せはっ⋯!ずっと、莉犬だけなんだ⋯
莉犬
⋯!
るぅと
莉犬がいればそれで良かったっ!僕は十分幸せで居られたっ!!



だから、駄目なんだよ。



勝手に楽になるなんて、そんなの駄目なんだ。



莉犬は、ちゃんと責任を取らなきゃいけないんだ。




勝手にどっか行くなんて、そんなのー⋯
るぅと
だめだよっ!1人にしないでよ⋯!!
僕を置いていかないでよ⋯っ!
莉犬
⋯っ




莉犬の顔が歪む。

大きな目に、涙が浮かんだ。




ー分かってる。



こんなこと、莉犬に言うべきじゃない。


莉犬を、困らせてる。


莉犬を、苦しめてる。





だけど、こんなこと言わせたのは莉犬だ。



僕を苦しめてるのは、莉犬だ。
るぅと
僕は、莉犬の生きる理由しあわせには、なれませんか⋯?
莉犬
⋯ッ!


莉犬の瞳が揺れた。
るぅと
莉犬、僕は⋯








_____ずっと、ずーっと、莉犬が好きだったよ。










___________________________







莉犬
るーうーちゃん!あーそーぼー!
るぅと
りいぬ⋯
莉犬
どーしたの?嫌なことあった?
るぅと
うん⋯
莉犬
そっかぁ、んー、じゃあおれがるぅちゃんを守ってあげるね!
るぅと
え?
莉犬
るぅちゃんが辛くないように、おれがずーっといっしょにいてあげる!
るぅと
⋯うん、ありがとりいぬ
莉犬
約束!おれはるぅちゃんのそばにいるよ!
るぅと
⋯ぼくも





       「ずっと、そばにいる」





___________________________






るぅと
莉犬⋯
莉犬
⋯あ、るぅちゃん
るぅと
莉犬⋯大丈夫⋯?
莉犬
⋯んー?何がー?
るぅと
⋯莉犬⋯
莉犬
⋯大丈夫だよ。言ったでしょ、俺はずっとるぅちゃんを守るから。
るぅと
⋯でも。
莉犬
るぅちゃんは、悪くないよ。
るぅと
莉犬
だから、自分を責めちゃダメだよ、るぅちゃん
莉犬
るぅちゃんは幸せにならなきゃだからさ!
るぅと
⋯莉犬は?
るぅと
莉犬も一緒に、幸せにならなきゃ⋯
莉犬
⋯うん、そうだね。じゃあ、二人で幸せになろっか!
るぅと
⋯約束
莉犬
⋯うん






___________________________




わかっていた。




本当は君の方がずっと辛いって。







ー僕が逃げたあの教室ばしょで、莉犬はずっと戦っていたんだから。







___________________________





るぅと
ごめん、ごめんね莉犬⋯っ
莉犬
⋯っ
るぅと
ずっと⋯僕のこと守ってくれたでしょ⋯
だから今度は、僕が、莉犬を⋯っ
莉犬
⋯やめてっ⋯!!


莉犬が悲痛な叫び声を上げる。
るぅと
お願い、莉犬。
僕に莉犬を守らせて。


真っ直ぐに君の目を見つめる。



伝わるかなんてわかんないけど。




これが僕の気持ちの全部なんだ。






⋯莉犬が、大切なんだ。



莉犬
俺は⋯!もう俺は⋯っ


喘ぐように呼吸をする莉犬。
莉犬
やめて⋯もう、遅いんだよっ!
るぅと
⋯!
莉犬
もう遅いんだ!るぅちゃんのことは大好きで、大切で、だけどそれじゃ駄目なんだ!それだけじゃ駄目なんだよ!
莉犬
俺じゃあ⋯俺じゃ駄目なんだ⋯
莉犬
もう、全部意味ないんだ。
今更どうにもならないんだよ。


体が熱い。




足が震える。




頭がくらくらする。




莉犬は、泣き笑いのような表情かおで僕を悲しそうに見つめていた。
莉犬
ごめんね、るぅちゃん。
莉犬
守ってあげられなくて、ごめん。
莉犬
るぅちゃんは、何も悪くないよ
るぅと
⋯っう⋯っ


口を押さえる。



言葉がぐちゃぐちゃになって暴れていた。



涙が次々と溢れ、僕の頬を濡らしていく。



目の前の莉犬がぼやける。




ーどうして。どうして、どうして⋯!





莉犬にはもう、僕の言葉は届かないのかな。





莉犬
だから、ごめんね、るぅちゃん
るぅと
⋯え


莉犬が、ずっと後ろにやっていた手を前に持ってきた。




その手が握っていたのは⋯ー





僕は目を見開く。







馬鹿、馬鹿、馬鹿⋯!








莉犬は、いつから⋯ー







ずっと⋯?




ずっと、最初から、ずっと⋯!





呼吸がふっと浅くなる。







僅かに差し込む光でギラリと鈍く光るそれ・・は、莉犬に向けられていた。





静かで、深い沈黙が落ちる。





莉犬はうなだれて、ぎこちなく手をおろした。






るぅと
⋯りい⋯ぬ⋯
莉犬
⋯だから言ったじゃん、もう遅いって



莉犬は、僕を見ない。




それが莉犬の罪悪感なら、莉犬は一体、何でこんなことをしてるんだろう。





何で僕らは、幸せになれないのかな。













⋯もう、遅かったのかなぁ。







じゃあ、最後に言いたいのは何だ。











⋯僕が莉犬に言いたいことなんて、ずっと、1つしかなかったじゃないか。













馬鹿だなぁ。本当に、馬鹿だなぁ⋯。









莉犬
るぅちゃん





柔らかい声だった。




僕が大好きな、優しい声だった。





ずっと僕を守ってくれた声だった。







莉犬
るぅちゃん
莉犬
_____。
るぅと
⋯ッ!




世界が壊れた音がした。








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そら
そら
はじめまして、そらです
そら
そら
今日は宣伝がありまーす
そら
そら
交換宣伝のはずだったんですが私の執筆スピードが遅すぎて相手はもうとっくに宣伝してくれてるという…
そら
そら
リア友であり今や人気作家(?)なみんと大先生の小説です。
もう私なんか宣伝する必要ないのでは??ってくらい人気じゃん!
そら
そら
いや、もう私なんか届かないほど遥か空の彼方に⋯(※生きてます)。
そら
そら
でも、ほんとにその人気も納得の文章力!あれだけのキャラをしっかり書き分けるのが本当にすごい!

そもそも題名がセンスの塊でしょ
そら
そら
すとぷりすなー、読んで損はないのではないか?!(保険)
そら
そら
別視点もあるのでぜひそっちも!
そら
そら
ぜひぜひ読んでみてねー、面白いよ!

(初めての登場につき、口調とテンション迷子

あと、クライマックスで宣伝入れてごめんw)


  






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