第12話

8️⃣秘密🏐
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2024/03/23 06:06






あなた「よ、よろしくお願いします!」






告白の返事を返すと赤葦の顔が自然と笑顔になっていくのが分かった






帰りの道でももちろん手を繋いだ




しかし行きとは違い、"恋人"として2人の間を引き留める大事な繋がりになった






彼氏になった赤葦くんは危ないからと家まで送ってくれて私の家の前でまた明日ねと解散した










家に入り浴衣を脱ぎシャワーを浴びた




あなた「(赤葦くんが彼氏か、あんなハイスペ男を手放す訳にゃいかない、かわいくなって釣り合う様にしなきゃ!!!)」








お湯に浸かりながら燃える私を赤葦くんはまだ知らなかった




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赤葦「( さん可愛かったな)」


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長かった夏休みが明け再び学校が始まった






夏休み明けから髪を上げたり、メイクを頑張ったりと部活や勉強以外で見た目に一層気を使う様になった





心なしか友達から最近可愛いと言われることが多くなりモチベも上がる





今日はいつもより高い位置で髪の毛を結び、お団子で登校した




「おはよう  !今日お団子!?かわいいね〜!」




「それな!夏休み明けから変わったよね〜!」




あなた「まじ?!最近頑張ってんだよね」




「もしかして〜、彼氏できたとか?」




あなた「いや!違う!!」




「全否定ウケるwwww」




学校では私と赤葦が付き合っていることは内緒にしている




なんせ女子からの人気が爆上がりした赤葦と付き合ってるなんて目の敵になってしまう




あと冷やかされるのが面倒




そんなこんなで赤葦も納得してくれてこの秘密はまだ厳密に守られている






もちろんだが木兎にも内緒だ







あなた「(ぼっくんは絶対悪気なく口滑らせるタイプだからな、)」









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赤葦side







俺があなたと付き合ってから早1ヶ月が経とうとしていた




最近他クラスに可愛い子がいると男子の中で噂になっていたが興味はなかった。だって俺にはあなたがいるから





今日もいつもの様に授業を受ける



校舎から体育をしている様子が伺え、他クラスのあなたを見つけては授業中ながらじっと眺めていた





後ろからクラスメイトの話し声が聞こえた





「ほら、あの子じゃね?」




「絶対そう!今日お団子なんだ〜かわいいな」




「俺昼休み話しかけに行こうかな」




「馬鹿抜け駆けすんな」




校舎から見てお団子なのはあなただけだ





薄々気づいてはいたがあなたは俺と付き合ってからますます可愛さが増している




なぜあんなかわいくなるのか



これ以上可愛くなられたらたまったもんじゃない




あなたの可愛さに気づかれるのが嫌で仕方ない




俺だけのあなただったのに





だがあなたとの約束で付き合ったことは秘密になっている





しかもこんなことを言ってしまったら重いと思われる、引かれる方がよっぽど苦痛だ






自然と筆圧が濃くなった







先生「どうした赤葦?顔怖いぞ〜」





赤葦「す、すみません」







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