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第5話

頭のおかしい少年少女
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2026/09/22 04:40 更新




朝食の騒ぎから数時間後

ウパパロンはLatteから借りたパーカーを着、フードを深く被り顔や触角などを見えないようにしながら買い物へと出かけていた。


ウパパロンが買い物に出かける理由は主に2つ


1つは、Latteに頼まれたからで

2つは、街の地形などを知りたかったからだ。


正直な所、Latteには悪いが、1つ目は2つ目ついでだと考えてる。
ウパパロンにとって人間界は来たことがない土地。探究心がくすぐられるのだ。
ウパパロン
人間界って何があるんだろう…やっぱ人間界だし街中でダンスとかしてるんだろうなきっと!!
   脳内にLatteを浮かべながら人間界の想像を膨らませていく。
ウパパロン
とにかく、先にLatteの買い物を終わらせてからゆっくりと街を堪能しよう。えっと…メモはっと
   Latteとウパパロンの身長の差もあり、萌え袖のようになった袖を器用に動かしながら買い物袋からLatteに貰ったメモを取り出して開く。
ウパパロン
えーっと…なになに〜?ビールと日本酒と梅酒…それから焼酎にウイスキー…あとツマミの枝豆!?
   メモを呼んだウパパロンは思いっきり顔を歪ませる。
当たり前だ。ウパパロンが冷蔵庫を見た時、空っぽだった。そのため今朝は悪魔食を持ってきて食べさせたのに…

まさか頼まれたのが普通の食材じゃなくて、酒ばかりだと誰が思うのだろうか。
ウパパロン
これ…あの人間って大分とやばいやつ?それとも、え、何?これが人間の大人にとって普通なの!?人間界って酒ないとやってられないくらいブラックなの!?
ウパパロン
魔界の方が地獄って人間達は言うけど……こっちの方が地獄じゃね?
そんな人間界の闇らしい闇を見たウパパロンは、一旦気持ちを整理するためにも頭を何回も横に振り、考えた事を全て無に返す。

無に返さないと背筋が氷そうになるからだ。
ウパパロン
とにかく、今は買い物を……ってあれ?そもそもこれらって何処に売ってるんだ?
  先程も言った通り、ウパパロンにとって人間界は来たことのない土地 。人間界の常識があるかも不安なぐらいだ。

そんなウパパロンが売っている店の名前も場所も分かるはずもなく……実質、
ウパパロン
『迷子』…ッ!




────そう、『迷子』である。



生まれて400年迷子になった事が一度もなかったウパパロンにとって、その言葉はあまりにも衝撃的で、雷が自分に落ちてきたような感覚に陥る。
足が崩れ落ち『迷子』という単語が頭の中で何度もリピートされる。
ウパパロン
そんな…バカ…な
地面に手が付き四つん這いになる。
そんな光景を通行人の人達が見ては通り過ぎていくが、ウパパロンにとって今はそれどころじゃない。
ウパパロン
どうすれば…そうだメモ!!メモになんか!!
   Latteから貰ったメモに希望を託しメモの裏面を見てみる。どうやらLatteはなにかを書いてくれていたらしく、ウパパロンは希望を灯すが、
Latte
『どうせ〜お腹を好かせてる〜バカぁな、悪魔さんは私の枝豆を勝手に食べると思うから、しょうがないし余ったお金で好きなの買ってもいいよ〜。ホーントしょうがないから、こんな優しく美しい私に感謝しなよー。じゃ、あとよろしく〜goodbye

by Latte』

書かれていたのは少し腹を立たせるような全くの見当違いの文。
一瞬、余計な希望を持たせるなという怒りが出てくるが、書かれてる内容も内容だった為、破り捨てる寸前でと留まり、また絶望に戻っていく。
ウパパロン
チクッしょう!!どうせ食べない保険付けるなら迷子にならない保険も付けとけよ!!
正直、Latteのせいでは全く無いので思うだけ見当違いなのだが、怒りを何処かにぶつけたく…無理やりLatteにぶつける。
ウパパロン
一体、どうすれば……一旦帰ってあいつに聞くのもいいけど……
脳内に家に帰った時のシュミレーションを行なう。
Latte
え、何?場所が分からなくて帰ってきた〜?


Latte
え、迷子!w迷子!wあんなに威張って大悪魔とか水魔とか言って威張ってたあのウパパロン様が迷子っすか!?www


Latte
しょうがない。主人である迷子迷子の大悪魔様の為に人肌脱いでやりますか


Latte
ね、迷子魔様…あ、違った大悪魔様w
ウパパロン
─── ─
自分の想像に腹が立ち、思わずさっき破らなかったメモを真っ二つに破いてしまう。
ウパパロン
ダメだ。あいつに頼むなんて私のプライドが許さない。
  Latteが聞いたら怒りそうなワードに頭を再度振る。
だが、そんな事を言ってもウパパロンが『迷子』なのは変わらずどうするか、頭を捻っている時だった。
───
やぁ、そこの君!!お困りの風が吹いてるねぇー!!
ウパパロン
あぁ?
顔を上げると、そこにはsも形をしたヘアピンに少し短めの茶色の髪をした少年か少女か分からない人間がいた。
───
ほらほら立った立った。地面に手を付けていると汚れちゃうよ。
差し伸べられた手を受け取り立ち上がる。
立ち上がると目の前にいた彼?彼女?がウパパロンの足についていたホコリや石を払いのけ両肩をポンっと置き、綺麗な白い歯を見せてくる。
───
これでよし!!綺麗になったよ!!
ウパパロン
え、えーっとあんたは…?
───
あぁ、そうだったね。名前を名乗らないと困っている事なんて教えてくれないよね!!
  楽観的にそれでいて1人で話を進めていく少年少女に少しLatteに似た様なおかしな人物だななどと思っていると、少年少女が1歩下がり、
sレイマリ
こんにちは、こんばんは、おはよう!!僕の名前はsレイマリ!!今から君を助ける。『正義の味方』だよ
ウパパロン
は?
  そう笑顔で向けられ『正義の味方』と名乗る頭のおかしい人物に思わず、冷ややかで軽蔑を含んだ目を向けるのだった。

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