♯月島side
試合前のウォーミングアップが始まって
少し経つと
北原さんと観ていたはずの
あなたの姿が消えていた。
トイレにでも行ったのだろう…と思ったいたけど
試合開始5分前になっても戻ってこない。
嫌な予感がした___
試合が始まる寸前に見たら
北原さんの横に戻っていて
なんか…腕を気にしているようだった。
僕と目が合うと
笑顔を見せ小さく手を振っていたけど
今は余計なことは考えないようにと
目を逸らした。
♯あなたside
黒尾さんに再会して
あたしは動揺していた。
黒尾さんは相変わらず素敵で
久々に聞くあの声が
あの話し方が
あの香りが
あたしをあの頃の気持ちに
引き寄せようとする。
黒尾さんに掴まれた腕が熱いし
まだ心臓がドキドキしてる…
はぁ。。
落ち着け、あたし…
これは一時的な感情で
黒尾さんには彼女がいる。
今は試合と受験に集中するんだ!
…と、自分に言い聞かせる。
コートに視線を向けると
月島くんと目が合ったので
小さく手を振ったけど
無視された。泣
相変わらずの塩対応に
あたしも少し冷静になれた気がする。
試合は勝って
準決勝に進んだけど
井闥山学院に負けて
ベスト4で敗退した。
これにて
3年のあたし達は部活を引退した____
春高から戻った次の日___
部活は休みだったけど
放課後、何となく体育館に来た。
翔陽と影山くんがバレーしていた。
3人で談笑していると
ガラッと体育館の扉が開く。
そう言って
月島くんの元へ向かう。
今日は
月島くんが委員会の仕事の日で
終わった後に
山口くんと仁花も一緒に
勉強する約束をしていた。
そんな感じで
あたし達は
平日は学校で
土日は図書館で
一緒に受験勉強をした。
そして
2月の終わり、、、
あたし達はみんな第一志望の大学に受かった。
(※みんな別々の大学)













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!