第148話

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9,030
2021/03/31 03:36
その日は沢山謝られて、沢山お礼を言われて。
いつもより深い眠りに着けた。


あなた「ん〜ん''…」
伸びをし、目を覚ます。
外は明るく、時計を見ると5時半を指していた。
あなた「早く起きちゃった。」
他の皆さんを起こさないように、ゆっくり布団から出て畳む。
あなた(今日で最後、頑張らなきゃ。)


昨日のこともあってか全てが吹っ切れて心も軽く。
釣られるように体も軽かった。


昨日は、武田先生が言っていた通りご飯は監督やコーチが作ってくれて、マネージャー民はとても楽ができた。
今日は朝ごはんを食べ、1試合だけ学校混合でやり
そしてお別れ。

長かったようで短い合宿は今日で幕を閉じる。
トントンッ…と軽快な音を鳴らして階段をおり、食堂へ行く。
早めに下準備でもしておこうと食堂に入れば明かりがもう既に付いていた。

澤村「あ、あなたちゃん!」

黒尾「随分お早いお目覚めですね、お嬢さん。」

及川「早起きは三文の徳ってやつホントなんだぁ!朝からウシワカ野郎と一緒で萎えてたけど今超最高な気分!」

牛島「早いな、まだ他のマネージャーは来てないぞ。」

そこには各学校の主将が1つのテーブルに仲良く座っていた。
あなた「おはようございます…!
みなさんも早いですね、」
ビックリして入口で立ち尽くしながら朝の挨拶をすませる。
澤村「いやぁ、目が覚めちゃって。」

黒尾「体育館の鍵は先生持ちだしな。」
うんうんと顔を見あせて頷き合う主将ズ
及川「ね、今日は俺らにもご飯作り手伝わせてよ。」
自分のことを指さしながらにこにこと提案してくる及川さん。
あなた「え、でも選手ですし疲れてるんじゃ…」

及川「いーからいーから!少なくとも俺は手伝うよ?」

澤村「疲れてるのはマネージャーも一緒でしょ?
勿論俺もやるよ。」

黒尾「えー、じゃあ俺もやる」

牛島「うむ、上手くできるかは分からないが手伝う。」
ゾロゾロと私がたっている入口まで足を勧め、私に手を差し出してきた。
及川「最終日くらい甘えて?」
そんなことを言われたら、
あなた「お言葉に、甘えます。」
了承しちゃうから。
ずるいよなぁ。
及川「ふふっ!よーし、じゃあ色々教えてね♡」

あなた「あー、さっきまでかっこよかったのに語尾のハートで台無しです。
澤村先輩、お手伝いありがとうございます!」
及川「え、酷くない?、?」

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