第17話

知っているのは私だけ
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2025/08/29 11:00 更新

















ある日の任務終わり_


















隠れ家アジトへ帰ってきたカラ松を、いつものように迎え入れようとした






















(なまえ)
あなた
え…?


















いつもは任務へ行く前と変わらない姿で帰ってくる彼だった











しかしその日は、いつもとは違った。

















大したもの…ではなかったが、腕を怪我しているようだった











本人は、あまり心配をかけたくないからか、頭をかいて笑っていた




















無事で良かった、と心から安心したのはここだけの話








































怪我をしたカラ松は兄弟たちに軽くからかわれながらも、笑っていた
















トド松
トド松
全く、カラ松兄さんはすぐ無茶するんだから〜







おそ松
おそ松
…ったく、無傷で帰ってこいって言ったよな?


おそ松
おそ松
ぜーんぜん言うこと聞かねーしー









カラ松
カラ松
まぁまぁ、オレが無事だったから言える台詞だろう?


















肩をすくめて照れ隠しのように笑うカラ松の声に、
あなたの下の名前は少し離れた場所からそっと目を細めていた



















よかった。






それだけで、胸の奥がじんわりとあたたかくなる























笑っていてほしい。 生きていてほしい。










それが、今の自分にとって一番大事なことだって、改めて気づく
























…だけど
















( 今、この気持ちを伝えてしまったら…… )































もし拒まれたら、もし今の関係さえ壊れてしまったら











今の、カラ松の隣に自然といられるこの場所が、なくなってしまう気がした


















(なまえ)
あなた
…まだいいよ


(なまえ)
あなた
私だけが知ってれば

















静かに呟いた声は、夜風にかき消されていった






























その目の前では、カラ松が弟たちに軽く頭をどつかれながらも、どこか楽しそうに笑っていた




















( それでいい、今は…それでいい。 )



















心にしまったその想いは


少しだけ、温かくて、少しだけ、切ない








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