第45話

Ep.44
553
2025/07/09 14:41 更新








ガチャ














森 英寿
え…?
森 愁斗
っ…








扉を開けたのは、愁斗だった











小川 史記
愁斗…?
高尾 楓弥
愁斗くん…!!
岩尾 春輝
愁斗くんっ!
西田 祥
愁斗!!
ケビン
愁斗…!
野瀬 勇馬
愁斗…




俺は驚いて声が出なかった








森 愁斗
…みんな……






俺を除いたみんなは愁斗の元に駆け寄った







森 英寿
愁斗、もう大丈夫なのか…?
森 愁斗
まだ気持ちの整理が完全に出来たわけじゃないけど、でも、このままじゃダメだと思ったから…。
だから来た。









小川 史記
おかえり、愁斗…
岩尾 春輝
おかえりなさい…!
高尾 楓弥
おかえり、愁斗くん…!
西田 祥
おかえりぃ…グスッ
ケビン
おかえり、愁斗
野瀬 勇馬
愁斗、おかえり



森 愁斗
ただいま、みんな…




岡本 聖哉
……







みんな、愁斗にずっと言いたかった「おかえり」を伝えていた




けど、俺は何も言えなかった










森 愁斗
せいや、



そんな時、愁斗に名前を呼ばれた




俺はやっと愁斗と目を合わせる









岡本 聖哉
おか、えり…愁斗…





俺はその場で「おかえり」を言った


何故か、どうしても足が動かなかった





そんな時










愁斗は両腕を広げた








森 愁斗
聖哉、











『おいで』














岡本 聖哉
っ…!!!





愁斗に言われたはずなのに、何故か拓也に言われたみたいで




拓也の姿が見え、声が聞こえた気がした









お互いの家に泊まった時いつも俺からハグを求める



けど凄くたまに、拓也から求められることがあった






その時必ず言うこと







大槻 拓也
聖哉っ!おいでっ!







優しい笑顔でそんなこと言うから、俺は思いっきり抱きしめに行く




それが俺たちだった






もう出来ないと思ってたのに、今の愁斗はあの時の拓也だった








俺の足は自然と愁斗の方に歩き出した


歩いてると同時に俺の目からは涙が溢れ出した




あの時____拓也が死んだ時以来の涙








愁斗の所に着く前に俺はうずくまってしまった



下を向いたまま、俺は前を向けなかった






ギュッ








そんな時、誰かに抱きしめられた




誰かはすぐに分かった







愁斗だ











けどその体温が、抱きしめ方が、拓也そのものだった








岡本 聖哉
たくや……たくやっ……、たくやぁ…











森 愁斗
うん









愁斗の心臓の音が聞こえる





この心臓は、拓也の心臓


一緒に寝てる時に聞いていた音


拓也が生きているって実感できた音














大好きだった、愛していた拓也の音














岡本 聖哉
たく、や……あぁ、あぁぁっ!!









俺は情けないくらい愁斗に抱きしめられながら泣いた




泣きまくった










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