第13話

12話 先に死なせはしないから
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2018/07/29 13:19
...気が付くと、夕方になっていた。
じんたん
じんたん
...そろそろ帰らなきゃね
...今頃、お母さんが俺を探して大騒ぎだよ。
テオくん
テオくん
え...
何も言わずにここに来たの?
じんたん
じんたん
...うん。
言っちゃうときっと外に出してもらえないからさ...。
テオくん
テオくん
そ、そうなんだ...。
まあ、そろそろお母さんも帰ってくる頃だし...
ここらでお開きにしようか
じんたん&みや
じんたん&みや
うん、そうしよう!
俺には、じんたんの動きが若干ぎこちないように見えたが、あまり気にしないことにした。
...きっと疲れてたんだろう。俺もヘトヘトだ
テオくん
テオくん
あ、ええっと...
じんたん
じんたん
?...どうしたの?
テオくん
テオくん
...これからは...
テオくん
テオくん
1人の「友達」として仲良くしてくれないかな...?
じんたん
じんたん
!...もちろん!!
テオくん
テオくん
!...ちょ、ちょっと!
するとじんたんは半ば倒れ込むようにして、自分に抱きついてきた。
...でも、不思議と悪い気分ではなかった...。
じんたん
じんたん
...テオくん...心を開いてくれて...ありがとう...俺を友達として見てくれて..本当にありがとう!...
じんたん
じんたん
テオくんに会えて本当に良かったよ!
テオくん
テオくん
じんたん...。
...それから俺は、2人と別れの挨拶を交わし、部屋に戻って軽い部屋掃除を始めた。
テオくん
テオくん
...今日は...いい1日だったな...。
...数年ぶりに心からそう思えた。
明日からまた地獄の5日間が始まる...。
じんたんが学校に来るかは分からないし、連中のいる学校へ行くのは当然嫌だった...がもう奴らの奴隷になんかならない。
彼らもまた正義を理解する可能性を秘めた存在...
俺は、彼らを改心させる事を絶対諦めないと心に決めた。
...せめて、じんたんに笑われないように...。

そして、机の上の書きかけだった薄っぺらな「遺書」を、「こんなものはもう必要ない」と破り捨てた。





__帰り道...
じんたん
じんたん
...!
じんたん
じんたん
...ハァ...ハァ...
そろそろ我慢の限界...早く注射を...
じんたん
じんたん
ッ!...
今日はこれで何本目なのだろうか...
日に日に...着実に使用量が増えていってる...。
゛おまけ゛付きの咳も、だんだん゛おまけ゛の量が増えていってる...。
テオくんにはまだ悟られてないみたいだけど...
いちいちトイレに行く俺を見ていたら...
いつこの作戦に気づかれちゃうか分かんないね...。
じんたん
じんたん
!!!!!
ゴボッ!!
じんたん
じんたん
(...なんで...?痛みが...消えない?)
それから、幾度と注射器を腕に刺すも、気分はあまり良くならなかった...。
じんたん
じんたん
(...もう、おしまいなのかな...)
そうか...もうすぐか...もうすぐ、俺の作戦は終わりを迎えるんだ...
俺は、このゲームには絶対に負けられない...
じんたん
じんたん
テオくん...君を...絶対に先に死なせはしないから。





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作者
作者
ということで!12話でした!
みや
みや
じんたん...大丈夫?(笑)
じんたん
じんたん
なんか、、ちょっと引かれた?
テオくん
テオくん
多分、、、笑笑
作者
作者
でも、お宅訪問のじんたんの反応や、ぎこちない動きと、倒れ込むようにして抱きつくのは、伏線だから!

最後、おまけが増えているって言うのはもうじんたんのあれが近いってことを意味する...。
みや
みや
俺喋らないの偉い!
生粋の脇役やってる!
もうこの役降りてもいいんだよ?(笑)
作者
作者
それはやめて!(笑)

そういえば、昨日お祭りに行ったんだけど、
会場で雨が降るから虹が出るが流れて硬直した(笑)
みや
みや
俺の曲は...?(´;ω;`)
作者
作者
流れなかったけどちゃんと移動中聞いたよ!
みや
みや
移動中かいっ!
そろそろ次回予告...。
じんたん
じんたん
はーいやりますよー!

最後まで見てくれてありがとう!

テオくんが友達として見てくれた!
これで一安心、、
自分で言うけど、俺大丈夫かなぁ?

さて!次回の競走は!

俺のメールに異変が...!?

それじゃあお楽しみに!
ピース!

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