第9話

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2026/08/27 12:29 更新
 
スビン
スビン
はぁー緊張した
(なまえ)
あなた
どうだった?

あなたが聞くと、スビンは困ったように笑いながら、手に持っていた紙を見せる。
スビン
スビン
採用して貰えた
スビン
スビン
明日から来ていいって
(なまえ)
あなた
やったじゃん!

思わず声が大きくなる。

スビンも嬉しそうに笑った。
(なまえ)
あなた
スビンなら絶対大丈夫だと思ってた
スビン
スビン
そう言ってもらえると安心するよ
(なまえ)
あなた
何時から?
スビン
スビン
朝の9時
スビン
スビン
最初はホール中心だって
(なまえ)
あなた
絶対お客さんから好かれるよー
スビン
スビン
……じゃあ、あなたも来てくれる?
スビン
スビン
初めてだから、ちょっと緊張するしㅎ
(なまえ)
あなた
.....

その言い方があまりにも素直で、あなたは一瞬返事に詰まった。
(なまえ)
あなた
もちろん行くよ
スビン
スビン
ほんと?
(なまえ)
あなた
うん
スビン
スビン
じゃあ頑張るね

スビンが嬉しそうに笑う。

その横で、ヨンジュンが腕を組んだ。
ヨンジュン
ヨンジュン
.... 面接終わってから距離縮めるの早くない?
スビン
スビン
そう?
ヨンジュン
ヨンジュン
『あなたも来てくれる?』って何?
スビン
スビン
初めての仕事だから、知ってる人がいたほうが安心するだけだよ
ヨンジュン
ヨンジュン
ふーん..
スビン
スビン
何?
ヨンジュン
ヨンジュン
別に

ヨンジュンは笑っていた。

ただ、その笑顔がほんの少しだけ引きつっていることに、あなたは気づかなかった。
(なまえ)
あなた
じゃ、最後はカイだね

あなたが振り返る。

ヒュニンカイは、さっきから妙に静かだった。
(なまえ)
あなた
カイ?
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
あ、、、うん!

返事だけは元気だった。

ヒュニンカイが勢いよく店内へ入っていく。

残された四人は、ガラス越しにその姿を見守った。

店長がヒュニンカイに何か質問して、ヒュニンカイは笑顔で答えている。
スビン
スビン
...カイは受かるだろうねㅎ
テヒョン
テヒョン
僕もそう思う
ボムギュ
ボムギュ
まぁ〜カイは人たらしだからね
(なまえ)
あなた
人たらしって?
ボムギュ
ボムギュ
本人は何もしてないのに、周りが勝手に好きになるタイプ
(なまえ)
あなた
え、そうかな

あなたが聞くと、ボムギュはヒュニンカイを見ながら言った。
ボムギュ
ボムギュ
あるよ
ボムギュ
ボムギュ
現に今、店長めっちゃ笑ってるじゃん
(なまえ)
あなた
あー..確かに

ヒュニンカイは何か楽しそうに話している。

そして、しばらくして店のドアが開いた。
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
受かったー!!!
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
店長がね、『君、笑顔がいいから接客向いてると思う』って!
ボムギュ
ボムギュ
ほらね
ボムギュ
ボムギュ
俺が言った通り

その瞬間、あなたのスマホが震えた。

《現実適応ミッション》

《第一段階:達成》

《報酬を付与します》
(なまえ)
あなた
報酬?

五人も画面を見る。

すると、画面の中央に新しいアイコンが表示された。

《生活支援ポイント:5000》
ボムギュ
ボムギュ
5000?
ボムギュ
ボムギュ
何に使えるんだろ
テヒョン
テヒョン
多分生活費とかじゃない?
(なまえ)
あなた
それなら助かる〜
(なまえ)
あなた
これで今日のご飯くらいは何とかなるかも
テヒョン
テヒョン
何食べる?
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
ラーメンがいい!!!
(なまえ)
あなた
あ、朝から?
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
お腹すいたもん
テヒョン
テヒョン
俺も賛成
ボムギュ
ボムギュ
俺チャーハンがいい
(なまえ)
あなた
えーじゃあ私は
ヨンジュン
ヨンジュン
(なまえ)
あなた
肉?
ヨンジュン
ヨンジュン
うん
ヨンジュン
ヨンジュン
いっぱい食べたい
(なまえ)
あなた
6人分?
(なまえ)
あなた
肉?
ヨンジュン
ヨンジュン
そうだよ?
(なまえ)
あなた
.....

あなた自分の財布とスマホを見比べた。
(なまえ)
あなた
私が元々バイトしてるにしても...焼肉は足りないというか、厳しくない?
テヒョン
テヒョン
一人千円だとすると五人で五千円であなたの分を考えると
(なまえ)
あなた
もちろん私も食べるからね?
テヒョン
テヒョン
もちろん
スビン
スビン
じゃあ六人で五千円は?
テヒョン
テヒョン
一人約八百三十三円
スビン
スビン
肉無理じゃん
ヨンジュン
ヨンジュン
....俺の肉...
(なまえ)
あなた
今日はごめんけど諦めて?
ヨンジュン
ヨンジュン
......

ヨンジュンがあからさまに落ち込む。
(なまえ)
あなた
そんな顔しないでよ

そのとき、店の中から店員がこちらへ手を振った。
店長
すみませんー
店長
今日から働く皆さん、制服のサイズを確認したいので、少しだけ残ってもらえますか?
スビン
スビン
あ、はい!

あなたたちさ店内へ戻る。

店員が4人を順番に見ながらサイズを確認していく。
店長
えっと..身長は?
スビン
スビン
185くらいですね
店長
185...
ヨンジュン
ヨンジュン
俺は181くらいですね
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
183ですーー
テヒョン
テヒョン
177です
テヒョン
テヒョン
..先に言っておきますけど
テヒョン
テヒョン
俺は低いんじゃなくてみんなが高すぎるだけですからね
店長
そんなこと思ってませんよ..ㅎ
(なまえ)
あなた
ㅎㅎ

店員が笑う。

その言葉に、あなたは思わず苦笑した。

ゲームの設定を知っている自分からすると、むしろ当然だった。

ただ現実の人間から見ても、五人は普通に目立つ。

そして、それを一番理解していないのが本人たちだった。
スビン
スビン
制服、試着してもいいんですか?
ボムギュ
ボムギュ
ちぇ〜、俺も着たかった〜

4人がそれぞれ制服を受け取る。

そして数分後。
(なまえ)
あなた
......

あゆかは何も言えなかった。

4人がカフェの制服を着て、店内に並んでいる。

スビンは清潔感のある制服姿が妙に似合っていて、笑顔まで含めると完全に爽やかな店員だった。

ヨンジュンはシャツの袖を少しまくっていて、制服なのに妙に色気がある。

テヒョンは着崩すことなく綺麗に着ていて、何故か高級ホテルのスタッフみたいだった。

ヒュニンカイは制服を着ただけで嬉しそうに笑っている。
(なまえ)
あなた
....めっちゃ似合ってる
ヨンジュン
ヨンジュン
当然だろー
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
僕はどう??
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
似合ってる?
(なまえ)
あなた
うん、似合ってる
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
ほんと?
(なまえ)
あなた
うん
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
じゃあ、明日絶対見に来るんだよ!
(なまえ)
あなた
分かってるよー
ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
わーい
(なまえ)
あなた
じゃ、みんな明日から頑張ろうね
txt
txt
うん

五人がそれぞれ頷く。

そして店を出ようとした、そのときだった。

スマホが震える。

《SYSTEM UPDATE》

《現実世界への適応率――12%》

《次のミッションを開始します》

《ミッション:現実世界で初めての給料を獲得してください》
(なまえ)
あなた
給料GETが目標だってー

すると画面の下に、もう一行だけ文字が現れた。

《なお、対象キャラクターが社会的に問題を起こした場合、適応率は低下します》
(なまえ)
あなた
……絶対、誰も問題起こさないでよ
txt
txt
はーい
(なまえ)
あなた
........


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