祐希side
次の日 in体育館
バコンッ
ドンッ
ピーッ
キュキュッ
ボールのはねる音や足音が体育館を飛び交う
選手もみな、汗水垂らして練習に励んでいた。
そして休憩時間
西田「祐希さんっ!大丈夫ですか?」
祐希「、、、、えっ!大丈夫!」
西田「体調悪かったりしません?いつもより反応が遅れてる気がするんですけど、、」
やばい、西田に気づかれてた。
珍しく俺はバレー中に違うことを考えてしまっていた。
祐希「大丈夫大丈夫!体調は悪くないから!」
西田「考え事かなんかっすか?」
祐希「、、、、まぁそんなとこ」
俺がそう答えた途端、西田は笑みをこぼした。
西田「あれ、、、もしかしてっすけど、この後会うんですか?笑」
祐希「、、っ!」
西田「、、、、そうなんですね笑 楽しんでください笑 でもしっかり集中してくださいよ!笑」
祐希「、、、ごめん笑 気をつける」
やっぱり西田にはお見通しのようで、
まぁ、多分他の人も気づいてただろうけど、
普通に考えて俺がほかの事考えるって相当やばいし
とりあえず集中しないとな
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あなたside
久しぶりに石川さんに会える
それだけで胸がいっぱいだった。
私は彼から聞いた時間より少し前に着くよう家を出た。
楽しみで仕方ない
何話そうかな
、、、、、、、
足取りはもちろん軽く、私はるんるんでいつものベンチに腰をかけた。
あなた「とりあえず、絵描いて待っていようかな」
今日はどんな絵を描こう
あなた「ミニキャラにしよ。」
普段から2頭身の絵は描かない
細かい所まで描き切れないからあんまり好きじゃないんだよね
でも会えるまでだと時間ないから仕方なく、描くことにした。
、、、、、、、、、
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私はあまりにも集中しすぎて時間をすっかり忘れていた。
必死に鉛筆を走らせる
ミニキャラって足結構難しいんだな
バランス悪すぎでやばいんだけど、、
描き直しだなって思って消しゴムを持っていたら、
トントン
誰かに肩をたたかれた。
落ち着いていた心臓がどっと跳ねるように動き出した。
祐希「お久しぶりです」
あなた「石川さんっ!お久しぶりです!」
祐希「来てくださってありがとうございます!」
あなた「いえいえ!私も会いたかったので( *´꒳`*)」
祐希「俺も会いたかったです。そういえば、フランス開催の試合って観てくださってましたか?」
あなた「もちろんですっ!3勝おめでとうございます!今回もめちゃかっこよかったです」
祐希「観てくださってたんですね、ありがとうございます!」
あなた「いえいえ!石川さんいっぱいエース決まってましたね!」
祐希「あなたさんの絵見てからフォームのイメージがつきやすくなって、!いいサーブ打てるようになったんです!」
あなた「えぇ、わたしですか??笑 そんなことないですよ!石川さんの実力です」
祐希「あはは笑 あなたさんは優しいですね」
あなた「それこそ、そんなことないですよ。です笑」
私に優しさはないんです
祐希「自分に自信もってもいいんですよ!あなたさんはすごいので」
あなた「、、そんなこt」
祐希「それ禁止です。」
、、、え。
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投稿遅れてすみませんm(_ _)m
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。