あなたの下の名前　side

…　ぇ　、　何にも　聞こえない　…

遡る　こと　数日　前　＿＿＿＿＿

三ヶ月　前　＿＿＿＿＿

千空　は　そう　言って　先　に　教室　へと　向かった　。

日　も　暮れて　きて　放課後　。　私　は　千空　に　言われた　校門　に　向かった　。

私　は　驚かせようと　後ろ　から　腰　に　当てて　いた　両腕　の　隙間　に　手　を　入れた　。

私達　は　家　へと　向かって　歩いてた　。

なんか　大事　な　事　忘れてる　気　が　するんだけど　…　気のせい　、　だよね　？？　

そう　歩いてる　うち　に　家　の　前　まで　着いた　。

橙色　に　輝く　太陽　が　私達　を　照らして　いた　。

そして　今　に　至る　＿＿＿＿＿

私　は　とりあえず　一階　に　行き　テレビ　を　付けた　。　でも　音量　を　上げても　音　なんて　聞こえや　しない　。

千空　が　合鍵　を　使い　家　へ　入って　くる　。　でも　喋れは　しないし　耳　は　聞こえない　。　

私　は　手話　で　千空　に　そう　伝えた　。

もう　千空　の　声　も　聞こえや　しない　。

千空　は　手話　で　私　に　そう　伝えた　。　

てか　今　思ったら　耳鼻科　の　方　が　わんちゃん　ある　かも　…

私達　は　病院　へ　向かった　。　でも　原因　不明　と　言われた　。

もう　…　治らないのかな　、　

正直　希望　なんて　物　は　とっく　に　無くして　いた　。

原因　不明　なんて　言われちゃったら　…　もう　無理　じゃん　…

千空　の　声　…　もう　一度　だけ　、　聞きたかったな　…

でも　そんな　願い　なんか　叶い　も　しない　。

遡る　事　数十年前　＿＿＿＿＿