あれからしばらく戦ってたけど、何にも進展がない。
なんでこっちが血だるまになってるかな…。
俺だって…そうだ。土方さんの目指す方に…ついていくだけだ。
そのためには…。
頭から流れる血を拭う。
ここで倒れたら…ダメだろうが…!
兄貴が土方さんに向かっていく。
土方さんも剣を構える。
俺の体は限界も近いのに動いて、土方さんの前に立ち塞がる。
そこからの意識は曖昧だった。
でも俺は刀が砕けるほど戦ったらしい。
兄貴に一太刀いれると、刀は壊れてしまった。
駆けつけると、お互いを突き合ったようだ。
相手…短刀持ってたのか…。
二人して、斗真の首を狙った。
しかし軽々と避けられてしまう。
近付いて意識を確かめる。
俺と同じくらい強いんだから。
まだ…大丈夫…だよなァ…?
なんとか立ちあがろうとしている…。
土方さんからもらったであろう剣は既に刃がない。
それでも大切そうに鞘にしまうと、反対の腰にさしてある自分の刀を抜いた。
そのまま紫音は斗真に向かっていく。
それって…戻って来んのかよ…。
確かに斗真が押されてるように見える。
紫音…まるで獣だぜ。
斗真はチラッと高杉の方を見てから、紫音を殺しにかかる。
斗真が深々と刺した刃を掴みながら、下に落ちていく。
紫音も、自分の刀を自分ごと斗真を突き刺した。
斗真をしっかりと見据えながら、紫音は笑った。
俺は飛び上がって二人に刀を突き立てる。隣には土方さんもきていた。
紫音には四本の刀が突き刺さったまま、地面に衝突する。
紫音が涙を浮かべながら、幼い表情を浮かべた。
図星だったようで、辛そうな表情を見せた。
…それはそうだ。俺も、姉上の弟でよかったって、思ってるんだ。
きっと、土方さんも。
そう言ってガクッと項垂れた。
…死んだ、のか?
二人から刀を慎重に抜き、病院へと運ばれる。
俺と土方さんは高杉を探した。
俺は高いところを目指して崖を登った。
そのままモブを全員倒した所で、高杉を探すのを諦めた。
アイツは…消えた。




















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。