第70話

君の話3
458
2024/03/03 16:00
渡辺翔太




小さい頃から俺の家はお寺に関わりがあって

いろんなものを見てきた

その中でも婆ちゃんが携わっていたお守り作り

俺はそれに魅力を感じ

気づいた時には

お守り作りやお札作りを担当していた

どうやら俺は念を込めるのが上手いらしい


「翔太のお守り持ってると変なの見ないの!これ本当だよ」


とあなたが言ってただけだけど

でもこの前お札貼ったらちゃんと封印出来たしな

きっと上達してるんだろうなと思う


「翔太のお守りカラフルにして売ってみた」


ほら!とパソコン画面を見ると

売切れと表示されていた


翔太「ねぇじゃん」


「すぐ売れちゃった。なんかSNSで拡散してくれた子がいたみたい」


翔太「ふーん」


じゃ、俺の力じゃねえな

なんてひねくれる


「翔太のお守りがあるとちゃんと翔太が守ってくれるから好きなんだーっ」


あなたが嬉しそうに俺が作ったやつを握る

それをみるとなんか嬉しくなる


翔太「どこにいても守ってやるよ」


「翔太かっこいー」


そう言いながらグミを食べるあなた

ちょっとバカにしやがって

ムカついたから

あなたの手にあるグミをパクッと食べてやった


「ほしいならちゃんと口で言えばいいじゃん」


翔太「もらった」


「うー、呪ってやる」


翔太「そんなことふざけても言うな」


人を呪わば穴二つ

あなたにはずっと綺麗な白でいて欲しいから
















渡辺翔太→→男神子おとこみこ

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