四ノ宮キコル sitenn
最近 あなた がおかしい 。
どこか私たちを避けているような気がする 。
お昼だって一緒に食べてくれないし 、
トレーニングにだって付き合ってくれない 。
前までずーっとニコニコしていたのに 、時々怖いくらい真顔になるし 、
何より…前と比べてやつれているようにも見えた 。
そんな独り言を呟いていると 、
背後から 日比野カフカ に声をかけられた 。
日比野カフカ の背後から レノ が顔を出す 。
そう言い放ち 、キッと睨みつけると 、
日比野カフカ はバツが悪そうに肩をすくめる 。
すると 、 レノ が私に質問してきた 。
今その話をして何になるのかしら 。
私がそう疑問に思い 、首を傾げると 、
レノ は真剣な表情で話を続けた 。
「 あなた ってちゃんと寝てる? 」
レノ から言われた言葉を 、心の中で唱える 。
あまり考えた事がない 。
それでも 、下の段で横になって眠る あなた を見たことがなかった 。
寝ていないとすると 、私を含めた隊員が寝静まった間に 、 あなた は一体何をしているの?
そんな疑問が頭に浮かんだ直後 、
ハッとあることを思い出す 。
その日は珍しくいつもより早く起きれた朝だった 。
私も あなた も悪意は無かったはず 。
あなた はその後 、何事も無かったかのように振る舞っていた 。
私だって深く考えないようにしていたし 、ちょっと反省もしている 。
……でも 、
サングラス越しに見えた あなた の眼差しは 、今でも忘れられない 。
色んな憶測が飛び交う中 、
インカムから 亜白 隊長の声が聞こえてきた 。
短い言葉でも 、重い内容 。
それがひしと伝わり 、私は2人に声をかけるまでもなく駆け足で移動し始める 。
2人も私を追いかけるように走り出していた 。
私が 日比野カフカ の言葉に難癖をつけると 、
日比野カフカ が何か思い出したように口を開いた 。
___この時の私たちは 、数十分後に起こる出来事をまだ知らない 。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!