NO sitenn
亜白 から隊員収集の呼びかけがあったその日の夕方 、
外出から帰ってきた あなた はすぐに隊服に着替え 、隊長室へ向かっていた 。
手の中には小さなメモがあり 、
2つ折りにし 、胸元のポケットにしまい込んだ 。
おそらく 、誰かが残した伝言書だろう 。
長い廊下を早足で歩いている中 、
あなた はある異変に気づき 、眉間にシワを寄せる 。
廊下には あなた のみがおり 、周りに人の気配が一切ない 。
隊員どころか 、用務員も見当たらないのだ 。
それが何を表しているのか あなた はすぐに理解し 、
静かにため息をつく 。
そうこうしている間に隊長室の目の前まで辿り着き 、
あなた は一瞬だけ目を細め 、戸惑う素振りを見せず扉をノックした 。
亜白 の承諾を得て 、 あなた は体重をかけて扉を開く 。
隊長室へ足を踏み入れ 、 あなた の背後でバタンと扉が閉まる 。
机の前に立つ 亜白 を見つめながら 、 あなた はいつも通りの笑顔で問いかけた 。
柔らかい笑みを薄らと浮かべたまま 、 あなた は部屋を見渡す 。
周りには討伐スーツを着用し 、銃を構える隊員が10数名 、
中には あなた がよく話す隊員も混じっている 。
保科 は珍しく開眼し 、鋭い目つきで あなた を睨む 。
そんな 保科 を気にとめず 、 あなた はサングラス越しに 亜白 を見つめていた 。
亜白 の問いかけに対し 、
あなた は何も答えず 、スゥ…と目を細める 。
あなた の異論をバッサリと切り捨て 、 亜白 は続けて言う 。
亜白 は背後の机の上に置かれたある1つの書類を手に取り 、
あなた に見せびらかすように書類を掲げた 。
その書類は人が手書きで書いた文字がびっしりと詰まっている 。
亜白 は怒りをあらわにしながら書類を乱暴に机の上に叩きつけ 、
怒鳴るようにして問いただした 。
あなた にそう言い放つ 亜白 は 、
まるで あなた が呪術師だと確信しているかの振る舞いだった 。
周囲の隊員たちはいつ何が起きても大丈夫なのよう 、引き金に指を置く 。
しかし 、彼女と親しかった 四ノ宮キコル 、 市川レノ 、 日比野カフカ は 、
銃口を下げ 、不安そうに あなた を見つめている 。
数秒ほど沈黙が隊長室を駆け巡り 、
緊張が張り詰める空間を 、 あなた が明るい声でかき消した 。
天使のような笑顔が 、
一瞬にして生気のない表現に変わった 。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。