第6話

【 五 】
450
2026/04/21 13:00 更新




 NO sitenn




  亜白 から隊員収集の呼びかけがあったその日の夕方 、
 
 外出から帰ってきた あなた はすぐに隊服に着替え 、隊長室へ向かっていた 。
 
 手の中には小さなメモがあり 、
 
 2つ折りにし 、胸元のポケットにしまい込んだ 。
 
 おそらく 、誰かが残した伝言書だろう 。




あなた
 ………… 




 長い廊下を早足で歩いている中 、
 
  あなた はある異変に気づき 、眉間にシワを寄せる 。




あなた
( ….....? )




 廊下には あなた のみがおり 、周りに人の気配が一切ない 。
 
 隊員どころか 、用務員も見当たらないのだ 。
 
 それが何を表しているのか あなた はすぐに理解し 、
 
 静かにため息をつく 。
 
 そうこうしている間に隊長室の目の前まで辿り着き 、
 
  あなた は一瞬だけ目を細め 、戸惑う素振りを見せず扉をノックした 。




あなた
  天乃あなた です 。 
 
亜白 ミナ
 ……入れ 。 
 
あなた
 失礼します 。 




  亜白 の承諾を得て 、 あなた は体重をかけて扉を開く 。
 
 隊長室へ足を踏み入れ 、 あなた の背後でバタンと扉が閉まる 。
 
 机の前に立つ 亜白 を見つめながら 、 あなた は.....の笑顔で問いかけた 。




あなた
 …私はメモの指示に 
従って来たんですけど___





























あなた
 なぜ銃口を向けられているんです? 




 柔らかい笑みを薄らと浮かべたまま 、 あなた は部屋を見渡す 。
 
 周りには討伐スーツを着用し 、銃を構える隊員が10数名 、
 
 中には あなた がよく話す隊員も混じっている 。
 
  保科 は珍しく開眼し 、鋭い目つきで あなた を睨む 。
 
 そんな 保科 を気にとめず 、 あなた はサングラス越しに 亜白 を見つめていた 。




亜白 ミナ
 …勘違いだったら申し訳ないが 、 
単刀直入に聞く 。
 
亜白 ミナ
  天乃あなた 、 
 
亜白 ミナ
 君は呪術師であっているか 。 
 
あなた
 ………… 




  亜白 の問いかけに対し 、
 
  あなた は何も答えず 、スゥ…と目を細める 。




亜白 ミナ
 …先週 、こんな目撃情報があった 。 
 
亜白 ミナ
「 天乃あなた に似た人が 
呪術師の制服を着ていた 」と 。
 
あなた
 …見間違いではないんですか? 
 
亜白 ミナ
 金髪 、濃い黒のサングラスに私と同じ 
背丈といったら君だけだ 。




  あなた の異論をバッサリと切り捨て 、 亜白 は続けて言う 。




亜白 ミナ
 私だって信じたくない 。 
 
亜白 ミナ
 だが 、これを見て 
信じないとは言えなくなった 。




  亜白 は背後の机の上に置かれたある1つの書類を手に取り 、
 
  あなた に見せびらかすように書類を掲げた 。
 
 その書類は人が手書きで書いた文字がびっしりと詰まっている 。




亜白 ミナ
 …資料室に置かれていた書類だ 。 
 
亜白 ミナ
 これには 
第3部隊の情報が書かれている 。
 
亜白 ミナ
 呪術師への態度 、 
呪術師の扱い方 、呪術師への対抗……
 
亜白 ミナ
 君だろう?この書類を制作したのは 。 




  亜白 は怒りをあらわにしながら書類を乱暴に机の上に叩きつけ 、
 
 怒鳴るようにして問いただした 。




亜白 ミナ
 何が目的だ 、 
 
亜白 ミナ
 お前たちは何を企んでいる! 




  あなた にそう言い放つ 亜白 は 、
 
 まるで あなた が呪術師だと確信しているかの振る舞いだった 。
 
 周囲の隊員たちはいつ何が起きても大丈夫なのよう 、引き金に指を置く 。
 
 しかし 、彼女と親しかった 四ノ宮キコル 、 市川レノ 、 日比野カフカ は 、
 
 銃口を下げ 、不安そうに あなた を見つめている 。




 数秒ほど沈黙が隊長室を駆け巡り 、
 
 緊張が張り詰める空間を 、 あなた が明るい声でかき消した 。




あなた
 ……やだなぁ 、 
私が呪術師なわけないじゃないですか 。
 
あなた
 私は貴女に憧れて入隊した身 、 
 
あなた
 貴女を裏切るだなんて… 
そんな薄情な真似はできません 。





























あなた
 なんて言えたら 、 
 
あなた
 私だっていくらか楽なんですけどね 。 




 天使のような笑顔が 、
 
 一瞬にして生気のない表現に変わった 。




プリ小説オーディオドラマ