第20話

思い出のパーカー
2,529
2021/11/10 10:08
しにがみside
ぺいんとさんに辛い。と訴えてから……
部屋に入りそのままベッドに飛びこみ寝てしまった。

久しぶりに夢を見た。


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「その人」は、カメラを持っていた。
僕は、笑顔で「その人」にしゃべりかけている。
他にも色々な人がいた。

だがその中でも、「その人」が気になる。



「その人」はひまわりみたいな……ひとだった。
すごい笑顔で、明るくて
まるで、

「ぺいんとさん」みたいな人

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まだ見たかった夢が終わっちゃった。



しにがみくん
あっ。僕なんの夢見てたっけ……?
夢を見ると、いつも……覚えていない。
しにがみくん
まぁ。いっか。
ドアから……トントンと音が鳴った
多分ぺいんとさん。

いっつも……僕のことを起こしに来てくれる。

ちっちゃい子じゃないんだから……起きれるのに!
と思いながら……ドアを開けた。
らっだぁ
やっほ〜
しにがみくん
え!?
らっだぁさん〜!
僕の予想は、あったってなかったなぁ……
しにがみくん
ど、どうしたんですか??
らっだぁ
ちょっと来て
と、手を掴んできた……
しにがみくん
あ、は、はい??え!?どこ行くんですか!?
手を掴まれるままに、
らっだぁさんについて行った……














連れていかれた場所は、庭
だけどその見なれた庭には、
何か1つ見慣れないものがあった

洋服??

ベンチの上に


「紫のパーカー」



が綺麗に畳んでおいていた、
そのパーカーの真ん中にはドクロのマーク。
可愛いパーカーだなぁ……
でもなんでこんなところに??
と思っていると、
パーカーをらっだぁさんが持って
愛おしいに見つめた

らっだぁ
これさぁ?
俺の大切な友達のなんだよねぇ。
しにがみくん
あ、そうなんですか……!
らっだぁ
うん。
だけど……急にいなくなっちゃてさ
だから、しにがみくんにあげるよ
しにがみくん
いやいや!
そんな大切なもの貰えませんよ!
らっだぁ
いや。
いいから、受け取って……
俺があげたかっただけだし!
と言ってパーカーを僕の胸に押し付けられた……
しにがみくん
あ、ありがとうございます……!
らっだぁ
いえいえ……




はぁー
らっだぁさんは、悲しそうにパーカーを見てる……
大事な友達って誰なんだろ。
しにがみくん
らっだぁさん
大切な友達ってどんな人でした?
らっだぁ
え?
あぁ。明るくて、その人がいると全員が笑顔になるような本当に可愛い人かなぁ
しにがみくん
え〜……
素敵な人ですね
らっだぁ
うん……本当に素敵な人だった
しにがみくん
まだその人は、見つかってないんですか?
らっだぁ
あぁ。いや俺が探す……絶対に
しにがみくん
そうなんですね! 
僕も何か手伝うことが出来たらてつだいます!(*´﹀`*)ニコッ
らっだぁ
ありがと……
(俺の大切な友達は目の前にいるのに。)
ポンっポンっ
と頭を撫でられた……
しにがみくん
ふふっ……お兄ちゃんみたいw
らっだぁ
そう?w
しにがみくん
はいw
僕も。こんな家族がいたのかなぁ……
らっだぁ
……
しにがみくん
でも、記憶が戻って欲しい。とは思ってませんよ?w
今が1番楽しいから
らっだぁさんも、シャオロンさんも、チーノさんも、ロボロさん達も、ぺいんとさん達も……こんな優しい人達に囲まれて過ごしてるのが幸せなので……
らっだぁ
そっか。
よかった
しにがみくん
はい!
しにがみくん
じゃあもう部屋戻りましょ!
寒いですしね!
らっだぁ
だね、
あとほら、
と言い手を出してきた……


なので僕は、暖かい手を握った
しにがみくん
ふふっこれだったら暖かいですね〜
らっだぁ
ね、
(可愛いなぁ……)
と言い部屋に向かって僕とらっだぁさんは、歩き出した……



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