昂秀side
10分ほど戦い続けて、やっと去っていった若者達。
やっと終わった…。
これ以上あなたの心も体も、汚してはいけない。
そう思い、抱きしめてくる体を離そうとすると、
かえってギュッと抱きついてくる
帰宅後。
あの後、あなたはその場で大号泣し、
俺はそれを庇うようにして、ずっと抱きしめてた。
そのまま車に乗せて家に連れて帰り、
お姫様抱っこをして、ベットまで。
あなたの目から零れ落ちる小さな雫を、
指で拭き取りキスをする。
明日、メンバーになんて言われるかなぁ。
また心配かけちゃうかな。
…まぁ、そんなことはとりあえずいいか。
あなたがここに。俺の傍にいてくれるなら、
例え傷ついたってなんだっていい。
もっと、強くならないと。
これからあなたに怖い思いをさせないくらい、
強く、強く。
身も心も強い男にならないとな、
だって…俺は、
生きている限り、
一生守ってやりたいと思える人に
出逢えたから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。