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第3話

掃除ト僕ノ顔
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2025/03/24 02:56 更新
今日の仕事は掃除。
あなたの御陰様様の部屋はあまり汚れていない。


煤が出ていないのか、掃除好きなのかはわからないが。


『…どうかしましたか?』

「なんでもないわ。…ただ…」

『ただ?』

「私(あなたの御陰様)の顔はやっぱり綺麗って思ったの」

『…そうですか』



あなたの御陰様様はいつもこうして“僕”の顔を褒める。
少し、というかすごく気恥ずかしい。

窓を拭きながら自分の顔を見つめる。


『(あなたの御陰様様の顔としては美しい自信はある。ただ僕として動く時、その時の僕はひどく醜い)』


硝子についた煤を擦る。
なかなか落ちない煤がある。


『(…これ、外の煤か?)』


窓を開けて腕を伸ばす。
身長は高い方だから、汚れには簡単に届いた。














「こんにちは!」








『…?』






「こんにちは!あなたも窓の外の煤を拭いているんですか?」

『あぁ、そうだけど…』

「私、初めは中の汚れだと思っていたんです!でも、ケイト様が外じゃない?って教えてくれたんです!」

『そう、よかったね。落ちないように気をつけて』

「はい!ありがとうございます!!」



窓を閉める。長い金髪の幼なげな少女だった。


「どうかしたの?」

『いえ、隣の生き人形が…』

「へぇ〜どんな子?」

『長い金髪の少女です』

「名前は?」

『すみません、それは…。ただ…ケイト様と』

「ケイト…同期だったら友達になれるといいわね」

『はい』




僕はまた硝子に雑巾を伸ばした。

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