第50話

# 045 .
1,733
2024/06/14 01:00 更新



あなた
んん…あれ…?


目を覚ますと、其処はベッドの上だった_____

部屋を見回すと、
ベッドの横には紬が椅子に座っていた

私は掛けた覚えの無い毛布を捲った
恐らく、紬が掛けてくれたのだろう

零彗 紬
零彗 紬
やっと起きましたか…


紬は本を読んでいたらしく、
先程迄は私が起きている事には気付いていなかった

本をパタンと閉じてそう言った

あなた
私、どれくらい寝てたか分かるかい?


眠そうに欠伸をしながらそう聞くと、

零彗 紬
零彗 紬
貴方、丸一日寝ていましたよ?
零彗 紬
零彗 紬
あなた様でも寝ることあるんですね…


その瞬間、一気に眠気が吹き飛んだ
紬の言葉が頭の中で何回もリピートされる

驚きのあまり、私は一瞬フリーズした

あなた
本当マジ
零彗 紬
零彗 紬
本当マジです。


聞き返すも、紬には即答されてしまう

まさかそんなに寝ていたなんて…
疲れも特に溜まってない筈なのだけど

紬を見ると、何やら心配そうな顔をしていた

あなた
何かあったかい?


思わずそう聞くと、紬は顔を顰めた

零彗 紬
零彗 紬
そう聞きたいのは私ですよ。あなた様、酷く魘されてましたけど…


私はピクリと眉が動いた

一瞬、私の目からはハイライトが消えただろう
だが、私の様子は直ぐに戻った…筈。

あなた
あっはは
あなた
私は大丈夫さ!きっと好物が一生食べられなくなった夢でも見たのだろう!


明るく笑ってそう言った
大丈夫、きっと出来てる、上手く笑えてる。

あなた
紬も過労死しないようにね!


そう付け足して笑い掛ける

だが、紬の表情は変わらなかった
私の思い浮かべていた微笑みは無く、
只々顔を顰めているだけだった

零彗 紬
零彗 紬
…そうですか。なら良いです。


意外とあっさりそう言った
疑いの目は変わらなかったが、

問い詰めが無く、
心の中で何処か安堵する自分が居た
然し、安堵する理由は自分でも分からなかった

あなた
ねぇ紬。聞きたい事があるのだけど…


ベッドからゆっくり起き上がり、私は聞いた

零彗 紬
零彗 紬
どうしましたか?
あなた
____神様って悪い人?


子供らしい単純な質問だった

けれど私は、その答えが知りたくて堪らなかった
何故その応えを求めるのかは分からない儘…

零彗 紬
零彗 紬
…いいですか、あなた様。


一呼吸置いて、紬は言葉を繋いだ

零彗 紬
零彗 紬
この世に「均等」や「平等」という言葉はありません。
零彗 紬
零彗 紬
そんな残酷な世の中に私たちは居座っているのです。


重く強い口調で紬は言った

毎回思う
紬の一つ一つの言葉には説得力があり、
思わず頷き納得してしまう

零彗 紬
零彗 紬
どんなに強い神様でも、人の心を簡単に操ったり動かしたりは出来ません。
零彗 紬
零彗 紬
神様は良い人でも悪い人でもない。唯、この広い世界を見下ろして何も言わずに眺めて居るだけですから___


紬は私に
本の読み聞かせをするように、
言い聞かせてくれた

平然と言葉を紡ぐ紬に、私は呆気にとられた

数秒の沈黙が流れると、
紬はそそくさと私の部屋を出ていってしまった

…相変わらず、不器用だねぇ(笑

あなた
…うん。


誰も居ない部屋…。
数秒経ってから、
私は遅れてゆっくり頷いて返事をした

私は無言で静かに準備を始めた























身支度が終わり、私はゆっくりと部屋を出た

リビングへ直行すると、紬はもう居なかった
恐らく任務へ駆り出されたのだろう

あなた
さ、私も行くとしようか。


そう言って、いつもの肩掛け鞄を手に取り、
それからゆっくり家を出た

あなた
…あ、そうだ。


私はポケットからロケットペンダントを取り出した
そして中をあけると、

夕焼けをバックにした観覧車に乗る二人の少女の姿が映っていた


私はそのロケットペンダントを
ギュッと強く握り締めた
そしてそれから、一言、言葉を紡いだ

あなた
虹音レイン、行ってきます


そう言って、私は家を出た



虹音、私は明るく振る舞えてる?

上手く笑えてる?

私もいつか、君の居る場所へ行くよ。


心の中で、私は虹音に問い掛けた


私は鞄から小さな手鏡を取り出し、
笑顔の練習をした

虹音はいつもニコニコしてた
明るくて、ポジティブで、面白くて、
私は虹音を忘れない為に虹音を真似る

そうやって生きてきた

だから今日も私は真似る_____

あなた
これで…良いのかなぁ…?(笑


私は哀しみを含みながら小さく笑い、呟いた

だがその呟きは、
大きな大きな青空に呑み込まれていった_____






第一シーズン「別れと出会い」完結___

第二シーズン「最悪な再会」始動___



ぱわふるCATふーど
第一シーズン完!!!
ぱわふるCATふーど
そして第二シーズン始まります!!
ぱわふるCATふーど
最悪な再会、とは…なんでしょうか?
ぱわふるCATふーど
そして!第二シーズンで百鬼夜行入れる予定です!!!
ぱわふるCATふーど
皆んな楽しみにしててねー!
ぱわふるCATふーど
そぉしぃてぇ!
残念なお知らせがありまして…
ぱわふるCATふーど
この小説のストックが完全に無くなってしまいました!!!(泣
ぱわふるCATふーど
だから二つの選択を決めて欲しくてですね…


アンケート

どーする?
不定期でも投稿続けてほしい…!
74%
ストック溜まってから一気に投稿してほしい!
26%
投票数: 297票


ぱわふるCATふーど
この二択で!宜しくお願いします♪
ぱわふるCATふーど
それからそれから!
ぱわふるCATふーど
交換宣伝の方受け付けます!
ぱわふるCATふーど
したい方はコメントに宜しく!僕に宣伝してほしい小説のURLとか貼ってくれると助かる!!!
ぱわふるCATふーど
以上!また次回で!!



プリ小説オーディオドラマ