第2話

お前に。
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2026/01/04 10:14 更新
 






















ngo
おばちゃん!!お茶と団子2つずつ頂戴!


 あいよぉ。食べてくのかい?



 おう!






先程の悄気ている様子は何処へ行ったのやら。いつもの長尾に戻っている。







 お待ちどうさま。のどに詰まらせないようゆっくり食べるんだよ。





そう出された団子は確かに美味そうで輝いて見えた。




あなた
ん。美味いなこれ。
ngo
ッすよね!!



団子仄かな甘みとお茶の苦味が上手く絡み合っている。



ngo
いやーここ見つけたとき次は絶対あなたの下の名前さんとこようと思って〜。はぁい。




後輩力があると言うべきか、愛らしい。



あなた
ありがとな。


頭に手を置いてやる。






 ちょ、もう子供じゃないんすけど。



  

そう言うが顔は嬉しそうだ。
あなた
素直じゃねぇな〜




からかいすぎたのか手を払われてしまう。





ngo
ちょっと〜…あんまからかわないでくださいよ
あなた
悪い悪い
戯れているとおばちゃんに「仲がいいわね〜」と言われてしまった。









 長尾ちゃん。お隣はお友達?
 いやぁ〜こう見えて上官なんすよね!!









こう見えてとはなんだこう見えてとは。どっからどう見ても威厳ある上官だろ。








 
  





 あらやだ、ごめんなさいね。てことは随分とお強いのねぇ。

 


感心しているところ申し訳ないが別に俺はそこまで強くない。




 いやぁ。僕なんて全然です。長尾クンには手も足も出ませんよ。



あら、そうなの?
はい、いつか追い抜かされるんじゃないかな。なんて。






談笑しながら長尾の肩を叩く。


本人の顔は不服そうだ。おい、褒めてやってんだぞ。




ngo
…あなたの下の名前さんこう言ってますけど実際はめっちゃ強いんすよ!!
ngo
判断も的確だしね。
あなた
いやぁー。俺もいい後輩を持ったもんだなぁ。


頼む。余計なことを言うな。




その後もいくつか話をし、長居しすぎてもあれだということで戻ることにした。



あなた
ご馳走様でした!!
ngo
おばちゃーん。おいしかったよ!!


 はいはい。ぜひまたお二人で来てちょうだいね。
 今度はサービスしちゃうから。

 ありがとうございます!




そうして店をあとにする。



あなた
よし、帰るか。長尾。
ngo
うっす。
 



桜が舞う道を歩く。



いつもこれぐらい平和ならいいのに。とさえ思ってしまうほどその桜は美しかった。





思わず立ち止まって見上げてしまう。




ngo
あなたの下の名前さん?どうしました?
あなた
…いや。何でもない。


長尾。お前はこれから今よりずっと必要な、大きな存在になる。

才能も、力も、技術も、何もかも俺を超えているお前は。
もし、俺が道に迷ったときに、間違えたときに、同じように導いてくれるだろうか。
 



何でもない。そう言うあなたの下の名前さんの顔はいつになく寂し気で、何か言いたげな笑みを浮かべていた。
なぁ、あんたは周りからの評価に押しつぶされているんだよ。
暗闇にいるのなら俺が救い出す。手を差し伸べる。

陰口を叩く奴がいたのなら、然るべき罰を与える。
ngo ki
なぁ、あなたの下の名前さん。
ngo ki
あんたは自分で思ってる以上に。俺に好かれすぎてんだよ。






その目は笑っているのにも関わらず獣のような鋭い眼だった。



…育て方を間違えたか?親ではないけれど。


あなた
そりゃどうも。長尾クン。







好かれているのは嬉しいけれど俺は恐怖も感じたよ。




そう言ってくれるお前に。






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