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第40話

終結
4,214
2022/09/19 05:14
血と、斬撃と、轟音。
2人が見据えるは___前世からの、仇。

鬼舞辻、無惨。

もう、恐れはなかった。
そんなものは、とうに消え去った。
愛する人間が横にいる。隣にいる。


___今、ここに、生きている。


それだけで、
不死川実弥
不死川実弥
……それだけで、充分だァ
刀を構える。
不死川実弥
不死川実弥
……下がってろォ
あなた

___……うん、任せた

もう、この一太刀で___終わらせる。
不死川実弥
不死川実弥
鬼舞辻無惨。
鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
お前達鬼殺隊如きに、私は、ァ、!!
不死川実弥
不死川実弥
さっさと……くたばれェ!!!!
一呼吸。
……一拍置いた後に、ヤツは___





___跡形もなく消え失せた。






同時に、無限城は光に包まれ、そして、
そして。
気が付けば、現実の世界にいた。
隣にはいつもと変わらない実弥がいて。
周りには、誰一人欠けずに、みんなが、いた。

生きている。私達、生きてるんだ。
生きて、いいんだ。
あなた

ッッ……う、ぃぅッッ……っ……、う〜、……

不死川実弥
不死川実弥
どんな泣き方だァ、それは……
少し小馬鹿にするように言われる。
やめろ。笑うな。泣いてる私がアホみたいだろ。
時透無一郎
時透無一郎
だってあなたアホじゃん
あなた

当たり前のように心読むのやめてくれますかね

不死川実弥
不死川実弥
急にスンッてなんじゃねェよ阿呆
あなた

実弥まで私の事アホって言うんだへーーー!!!!あーもうプッチンプッチンプリンちゃんだよ私キレちゃうよいいのかい実弥くん

不死川実弥
不死川実弥
感動でおかしくなったかァ……???
普段通りの会話だ。
日常に戻ったんだ、と、安心していると、

急に実弥が顔色を変えた。
不死川実弥
不死川実弥
そうだお前、前世……
あなた

あー…………えと…………その………………

あなた

あの…………はい……

前世のこと、伝えるべきかどうか。
そう迷っているうちに、なんかよく分からなくなってきて、前世の、片思いだった感情が蘇ってきて、ポロポロと溢れる涙を抑えきれなくなってしまって。
あなた

う、うぅ……ッッ……わ、っわ、……たし、

あなた

前世でも実弥のこと、風柱様のごと、すきだっだ、!!!!!!……っ、うぇ、……う"ぅ〜〜、ッッ……

不死川実弥
不死川実弥
は、
不死川実弥
不死川実弥
はァ、?
固まる実弥。
口元を手で覆った数秒後、言葉の意味を理解したのか、耳が赤くなるのが見えた。
不死川実弥
不死川実弥
…………………………あぁァァ……あれ、あンとき守った奴……お前、だったのかよ、はァ……あ〜……
しゃがみこんだ。
不死川実弥
不死川実弥
一途すぎンだろォ……
聞こえないように言ったつもりなのだろうが
丸聞こえである。
こっちまで恥ずかしくなるだろふざけるなお萩の分際で。

などと心の中で文句を垂れていると、次の瞬間、







なにか包み込まれるような感覚があった。
あなた

っあ、……!?さね___

不死川実弥
不死川実弥
……辛ェ思いさせて、…悪かった。
不死川実弥
不死川実弥
前世では散々だったがァ……今度こそ、





      "___絶対、幸せにしてやる。"






不死川 緋翠ひすい
うううううあああぁぁ!!!!!おかあさああああ!!!!!!!!!!おとうさぁぁあああ!!!!!!!!!
あなた

うぉおおおおひーちゃああああああああああぁぁぁん寂しかったよねごめんねぇぇぇあああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

不死川実弥
不死川実弥
親子すぎるだろォ、あまりにも
平穏な日常が戻ってきた。

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