No side
乙姫がそう叫ぶと、聞こえている四人は
予想外の発言にその場で固まった。
一方、聞こえていないコレシキだけが、
状況がつかめずにきょろきょろしていた。
駄々をこねて机の上を転がっていた乙姫は、
何かを思い出したように、ふいに動きを止めた。
乙姫の願いを聞いたモガリは、泣きながら頷く
タモンの横で、胸の奥がきゅっと縮むのを感じていた。
昔、山から降りられなかった自分と乙姫の言葉が、
どこか重なってしまったのだ。
可能性があることを知った姫は目を輝かせた。
その瞬間、スっと全員の視線があなたのニックネーム(カタカナ)へと集まる。
そう言って姫と手を重ねる。
すると、姫は驚いた様子で話し始めた。
久々に人と触れ合った姫は嬉しそうにあなたのニックネーム(カタカナ)の
手を触り、あなたのニックネーム(カタカナ)はそんな姫を眺めていた。
図星を突かれたタモンは咽び泣くように肩を落とした。
消去法でザキに決まった時、全員の視線が一斉に向く。
嫌な予感を覚えていたザキは、
そろりと部室から抜け出そうとしていた。
しかし、そんな抵抗も虚しく…
※ここからは乙姫フィルターを通してお送りいたします
それを聞いたタモンは涙を流しながら拍手をする。























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。